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STAGE 12 TICHIT - TICHIT Thursday 10th January 2002
![]() ティエリー・ドラベルニュはニッサン・テラノのプロペラ・シャフトを破損し、惨憺たるタイムで422kmのスペシャル・ステージを終え、日没後、嵐の中ビバークに引き返した。このアクシデントにもかかわらず、ティエリーは依然プロダクション・カテゴリーでのトップの座を守り、この第13ステージで彼が直面したような万が一の場合に、これまで積み重ねた余裕のリードが物を言うことを見せつけた。 グレゴワール・デメビウスは、ラジエターを塞ぐラクダ草に悩まされ、取り除くために何回車を降りたかわからないぐらいだった。さらに2度のパンクに見舞われたものの、ペースを落とすことなくユタ・クラインシュミットのミツビシを追い、新型ゆえの様々な問題を解決したピックアップのポテンシャルを今一度確認した。
ステファン・ペテランセル/ジャン・ポール・コトレ組のリタイヤの報せは、無理もないことのように思われた。「排気系に穴が開いて、排気ガスが車の中に入るようになったんだ。引火の恐れもあって、応急処置もできない・・・」。ティジクジャからティシットまでの区間で、何百メートルも向こうに排気管から火の手を上げるステファンのピックアップが見えた。チームのみならず、6回もダカールを2輪で制し、ラリーのスタート時には優勝候補だったステファンを支えた全ての人が、彼らのリタイヤに暗く沈んだ。
星空の下で夜を明かすことにしたとき、雨が降り始め、彼らは援護トラックに避難した。チェック・ポイント3のオフィシャルと軽くコーヒーを飲み、日の出とともに出発した。「パスが実は僕達の停まったところから右にたった10mのところにあったのには本当に嫌になったね」と、ルネは悔しがる。 午前11時に到着し、チームは、今日のループを走らず、32時間30分のペナルティを受けることを選んだ。ジョニーは2日間に渡って40時間もハンドルを握っており、その反動から手首を傷めていた。しかし、半日休憩を余儀なくされ、痛みはそれ以上ひどくはならなかった。彼らは明日の朝再びコースに戻り、ティシット、キファそしてダカールにつながる2つめのマラソン・ステージに臨む。セネガルの首都まではまだあと1500km以上ある。ジョニーとルネは、もうミスはできない。
PRESS INFORMATION 2002.1.10
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