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セナの魅力は、予選1発はもちろん、とにかく速いということ。小さかった僕らを虜にしてしまうような、何か惹き付ける魅力がありました。母国ブラジルだけではなく、世界中に多くのファンがいましたし。それにやはり日本にもなじみが深かったドライバーでしたからね。
89年のF1日本GP、最終コーナーで決勝レースを見ていたのですが、あの事件(セナとプロストが接触してプロストがチャンピオン)を目の前で目撃しました。悔しいレースでしたね。僕はそのころ既にカートに乗っていたのですが、その事件のあったレースの予選では、S字でセナの走りをチェックして、走らせ方の違いや、エンジン音で“セナ足”を確認することができました。元々両親ともレース好きで、父もレーサーになりたかったらしく、9歳の時には本格的にカートにのめりこんでいました。カートやってるときのヘルメットはもちろん黄色主体のセナカラー。今年はイエローのZで走っていますが、黄色は僕のラッキーカラーだと思っています。
彼が亡くなってからも彼の本を読んだりして、より一層彼の魅力を感じましたし、ひとつのレースに対する貪欲さや妥協しない姿勢を学びました。もちろん彼の死はショックでした。それまでは夢中でF1のテレビ中継にかじりついていたのに、それ以降のめりこめなくなってしまい、F1が面白くなくなってしまいましたから。
今でも僕の頭の中には彼のレースに対する姿勢があって、“貪欲さ”と“妥協しない”ということは常に考えています。レースの前には彼のビデオを見てモチベーションを高めるということもしています。メンタルな部分のコントロールはとても大事だと思いますから。
今年は長谷見監督の指導もあって、スキルは確実に上がってきていると思っています。でもたくさんの課題があり、チームに迷惑をかけていて申し訳ない気持ちになる時もありますが、シーズン中盤以降はドライバーもマシンもチームも確実にポテンシャルを発揮できると思います。今の環境には感謝していて、このチャンスを絶対モノにして将来は本山さんのような素晴らしいトップドライバーになりたいです。Z勢の中で最年少コンビですが、「若さ」という特権を最大限に活かしていい結果に繋げていきたいです!
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