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小さいころの憧れは片山敬済さん(77年ロードレース世界選手権350ccクラスチャンピオン=日本初のオートバイ世界チャンピオン/350cc=当時の最高峰クラス)でヘルメットも同じカラーリングにしてました。確か都内でトークショーがあってサインをもらったのだと思います。僕はポケバイをやっていたので、やはりバイクのライダー、ケニー・ロバーツやフレディ・スペンサーとかが好きでしたね。
12歳でカートをやるようになってからは、星野(一義)さん。どのレースでも1位でしたし。それからF1では丁度“セナプロ”の時代でしたから、同じマクラーレンでチャンピオンを争ったアイルトン・セナとアラン・プロストです。
どちらが好きとかではなくて、ふたりは走り方がとても対照的でどちらにもいいところがあったので、参考にしました。ただ、高校時代に全日本カート選手権を獲った頃には、憧れの選手は全くいませんでした。
僕は若いときからいつも“一番になる!”という強い気持ちを持っていたので、4輪に転向してからは、星野さんのスタイルが参考になりました。星野さんは、自分の中で勝つ方法、チャンピオンを獲る方法をほぼ自分で確立していたドライバーだったと思います。
ですから星野さんのレースを見ていく中で、雰囲気とか改めて認識させられましたし、強い影響を受けていると思います。特にツーリングカー(JTCC)で日産入りしてからは、レースに対する取り組み方、精神的なものですね。ときにはさまざまなアドバイスをもらいましたし、人間としていろんな部分を学ばせてもらいました。自分にとってはレース界のお父さんみたいな人ですよね。前からなんだか自分と似ているなって思いますし、それは僕が似てきているのかもしれません。引退された今も話をしていて共感できる部分が多いですし。
僕のレースを見てドライバーになろうって思う子たちがいてくれれば、それは僕にとって大きな励みになりますね。それに僕から何か学んで、将来、日産のドライバーになってくれればもっとうれしいですね。 |
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