 |
 |
Copyright © NISMO |
スーパー耐久シリーズ2005第3戦はMINEサーキットで今季最長の500kmレースとして開催され、尾本直史/山田英二組の#23 C-WEST ORCアドバンZがST3クラスで優勝。輿水敏明/黒澤翼/菊地靖組の#19 EBBRO☆Z☆TC-KOBEが3位で表彰台に上った。またST1クラスの木下みつひろ/影山正美組の#3 エンドレス アドバンZは、クラス3位で表彰台を得た。
参加全30台のうち日産車は、ST1クラスに#3エンドレス アドバンZ(クラス参加4台)、ST3クラスに、#19 EBBRO☆Z☆TC-KOBE 、#23 C-WEST ORCアドバンZ、小泉洋史/吉冨章組の#33イーストオーシャン・ings Z、ヒロミ小園/星野一樹組の#48フィールズT&GアドバンZの4台がエントリーした(クラス参加9台)。しかし#33Zは、27日に行われた練習走行でオイルに乗ってクラッシュし、エントリーを取り消すことになり、結果ST3クラスは参加8台、全クラスで29台となった。
公式予選が行われた28日は、朝から晴れとなり気温もぐんぐんと上昇していった。10時55分から行われたドライバー予選では、ZのA/Bドライバーは全員が基準タイムをクリアした。
14時10分から行われたグリッド予選は、気温29℃と真夏のような暑さとなった。最初の20分間がST1/2/5クラスの専有走行枠だったがST1クラスの車両はほとんどコースインせず。14時30分からの20分間はST3/4クラスの専有走行枠で、#19 Zの黒澤がまず1分35秒687のタイムでこの時点で2位につけた。さらに#48 Zの星野が1分35秒545のコースレコードで2位につけた。
14時50分からは全車の走行枠で、ここで#23 Zの山田がこちらもコースレコードの1分35秒410にタイムアップしてクラス2位に食い込んだ。ST3クラスは、#48 Zが3位、#1 Zが5位となったが、1分35秒台にトップ5台の車両がひしめく接戦だった。またST1クラスでは、チェッカー直前に#3 Zの影山が1分33秒920にタイムアップしてクラス3位のポジションを得た。
29日の決勝日も朝から晴れ。気温25℃、路面温度40℃と前日より過ごしやすく、風もあり爽やかな中、12時33分に155周レースのスタートが切られた。ST1の#3 Zは1ピット、ST3のZは#23 Zが1ピット、#19 Zと#48 Zが2ピットを予定している。
スタートドライバーは、#3 Zが影山、#19 Zが黒澤、#23 Zが山田、#48 Zが星野。#3 Zの影山は1ピット作戦のためにペースをセーブして走行。過去2戦は不運もあり、完走していないので、今回は初の完走がほしい#3は、ポルシェとの勝負はせずにたんたんとラップを重ねていった。
ST3クラスは、2周目に#23 Zの山田がクラストップを奪うと、8周目には#23 Z、#48 Z、#19 ZとZがトップ3を独占した。19周目の第1ヘアピンで、#48 Zの星野がポルシェに追突されスピンを喫し4位にドロップ。代わって#19 Zの黒澤が2位に上がった。#23 Zの山田はやがてひとり旅となったが、#19 Zは42周目の1コーナーで#29 NSXに、また44周目には#48 Zの星野にかわされることになった。
49周目でまず#48 Zがルーティーンのピットインでヒロミに交代。この際、左リアホイールのボルトを締めないうちに車両がスタート。すぐにピットに戻されきちんと締めなおしてピットアウトしたがタイムロスとなった。さらにこのピット作業でエンジンオイルを追加したが、走行中にボンネットをとめる右側のピンが外れボンネットが浮くようになったためにピットイン。ポジションはクラス6位となった。52周目にはクラス3位の#19 Zがピットインして輿水に交代した。
レースの1/3が過ぎた56周目には、#23 Zは2位の#29 NSXに約30秒差をつけ独走。#19 Zは4位、#48 Zは6位。またST1クラスの#3 Zは、49周目に#24ポルシェがピットインしたこともあり、クラス3位にポジションを上げていた。レースの折り返しに近づいた71周目、#3 Zがピットインして木下に交代。ポジションは4位となった。また、レース距離の半分より手前で給油したことにより、もう一度の給油が必要になった。
74周目に、ST3クラストップの#23 Zと、約22秒差で2位の#29 NSXがピットイン。#23 Zは尾本に交代してコースへ復帰したが、
ピット作業もミスなく終わらせたこともあり2台の差は37秒差に広がっていた。さらに#19 Zの輿水が75周目に#29 NSXを逆転して2位へ浮上した。
88周目の3コーナー先で、#25ポルシェと僅差のトップ争いをしていた#1ポルシェが単独スピン&クラッシュ。大きくダメージを負ってピットで復旧作業をする間に、#3 Zの木下はST1クラス3位へポジションを上げた。98周目に#48 Zのヒロミがピットインして星野に交代。ポジションはST3クラス8位でコースに戻ったが、星野は107周目に#7 RX-7を抜いて7位へポジションアップした。また103周目にはクラス2位の#19 Zが2回目のピットインをして菊地がステアリングを握った。
終盤、134周目に#23 Zの尾本が予定外のピットイン。ガス欠症状が出たためだったが、それまで約80秒の貯金があったために給油を済ませてコースに復帰しても、まだ30秒近いリードを保っていた。140周目にはST1クラスの#3 Zがピットインしてガス補給。一瞬エンジンがかからずに冷やりとさせたが、3位は変わらず。そして最後にスタンドを沸かせたのが、クラス4位を走行していた#19 Zの菊地だった。1分39秒台のタイムをコンスタントにマークして、さらに1分37秒台のタイムを出して14秒ほどあった3位との差を縮めていき、143周目の第2ヘアピンの手前で#29 NSXをかわして3位へ。さらに2位の#27 BMW M3にも3秒差まで迫ったがここでチェッカーとなった。
ST1クラスの#3 Zはデビュー3戦目で3位を獲得し、初めての表彰台へ。またST3クラスの#23 Zは連勝を遂げ、#19 Zが3位表彰台を獲得した。#48 Zは7位で完走した。