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スーパー耐久シリーズ2005第4戦は、十勝スピードウェイにおいて延べ3万9200人のファンを集めてシリーズ最長の24時間レースとして開催され、尾本直史/山田英二/谷口行規/輿水敏明組の#23 C-WEST ORCアドバンZがST3クラスで優勝、総合でも3位でゴールした。ヒロミ小園/星野一樹/井出有治/柳田真孝組の#48 フィールズT&GアドバンZはクラス2位で、Zはクラス1-2フィニッシュを飾った。また小泉洋史/山路慎一/光貞秀俊/金石年弘組の#33イーストオーシャンings Z はクラス8位、ST1クラスの木下みつひろ/影山正美/青木孝行組の#3 エンドレス アドバンZは、クラス5位で完走した。
参加全32台のうち日産車は、ST1クラス(参加5台)の#3 Zと、ST3クラス(参加10台)の#23 Z、#33 Z、#48 Zの3台、計4台がエントリー。公式予選は今年も行われず、第3戦までのポイントを基本にグリッドが決められ、#3 Zは5番、#23 Zは17番、#48 Zは21番、#33 Zは22番のグリッドからそれぞれスタートすることになった。また今回#3 Zはタイヤの仕様が変更され、フロントタイヤの幅がリアタイヤと同じサイズに広げられた。これで回頭性能、ブレーキ性能が向上したという。
7月17日の十勝は晴れで真夏のような暑さとなり、スタート時間の15時には気温33℃、路面温度40℃にも達した。スタートドライバーは、#3 Zが木下、#23 Zが尾本、#33 Zが山路、#48 Zが星野。#3 Zは1分27〜28秒台のコンスタントラップを刻み、GTクラスのポルシェをかわし、3台のST1ポルシェに続く4位を走行。またST3クラスでは序盤に3台のZがバトルを繰り広げファンを喜ばせた。しかし8周目に#33 Zは電気系のトラブルでコース上にストップし、戦列から離れることになった。#23 Zは谷口、山田、輿水、尾本と順調にラップを重ねクラストップをキープ。また#48 Zはヒロミ、井出、柳田とつないでいったが、序盤の暑さで予想以上にタイヤが磨耗。さらに井出のスティントの際にガソリンがきっちりと入らず、柳田のスティントではエンジンセンサーのトラブルのために交換でタイムロス。#27 BMWに先行を許しクラス3位となった。
19時過ぎに日没となりやがてサーキットは闇に包まれた。天候は曇りでやや晴れ間がある。気温も20℃前後まで下がった。21時過ぎに総合トップの#25ポルシェがハブトラブル、さらには代わってトップに立った#1ポルシェがシフトリンケージのトラブルで後退。#3 Zは難なく総合トップに躍り出ることになった。しかし夜中2時過ぎ、#3 Zは左フロントのハブボルトが折れ、タイヤが外れて最終コーナーでコースアウト。この修復に2時間ほどを要し大きくポジションを落とすことになった。
ST3クラスは#23 Zが順調にトップを快走。深夜に#33 Zの右リアのハブボルトが折れてホイールが外れるトラブルに見舞われていた。
夜が明けると天候は曇り。6時台のピットインで、#23 Zと#48 Zは予定どおりにブレーキシステムを交換して後半に臨んだ。トップに迫っていた#27 BMWは朝にオーバーヒートなどのマシントラブルを抱え戦列離脱。これで#48 Zがクラス2位に浮上して、Zは3周の差で完全な1-2態勢に。
ゴールまで4時間ほどとなった11時に弱い雨がポツポツと落ちてきたが、30分ほどで上がった。12時23分、#3 Zがコース上で電気系トラブルのためにストップ。リペアエリアで修復をして再び走り出した。12時半ごろから再び雨が落ちてきたが、コースをうっすらと濡らしただけで大きな支障にはならなかった。13時を回ると晴れてきて、気温も多少上がってきた。14時15分、#3 Zがエンジントラブルのために白煙を吐いてピットイン。チームはここで一旦レースをストップ。最後に1周してチェッカーを受けることになった。
14時9分、#48 Zの星野が最後のピットイン。ヒロミに交代してコースに送り出した。また14時27分には総合3位までポジションを上げていた#23 Zの山田がピットイン。ガス補給とタイヤ交換を済ませてクラストップ(総合3位)のままコースへ。そして#23 Zと#48 Z、2台のZは編隊走行でコースを周回。C-WEST LABSは1-2フィニッシュで24時間レースを2連覇。これで#23 Zは30ポイントを追加し、後半戦を有利に戦うことが可能になった。なお今回#23 Zに加わった谷口と輿水はうれしいS耐初優勝となった。#48 Zは総合でも6位、ヒロミは優勝こそ逃したものの初めての表彰台を獲得した。#33 Zはクラス8位(総合28位)で、またチェッカー直前にコースインした#3 Zは、チームメイトの#13ランサーに押されながらクラス5位(総合23位)でチェッカーを受けた。