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SUPER TAIKYU 2005
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SUPER TAIKYU LEAGUE SUPER TAIKYU 2005
Round1 Hi-Land Super Taikyu Race
C-WEST ORCアドバンZがST3クラス2位で表彰台を獲得
Copyright © NISMO 
スーパー耐久シリーズ(S耐)2005の開幕戦は、4月23〜24日に仙台ハイランドレースウェイにて開催され、ST3クラス(旧クラス3)で尾本直史/山田英二組の#23 C-WEST ORCアドバンZが2位でゴールした。またST1クラス(旧クラス1)デビュー戦となった木下みつひろ/影山正美組の#3エンドレス アドバンZは、終盤3位走行中に電気系トラブルのために残念ながらリタイアとなった。

今回S耐に参戦するニッサン車は5台。ST3クラス(旧クラス3)には、輿水敏明/黒澤翼/菊地靖組の#19EBBRO・Z・TC神戸、尾本/山田組の#23C-WEST ORCアドバンZ、小泉洋史/吉富章組の#33ハート・イン・ハート東名イングスZ、ヒロミ小園/星野一樹組の#48フィールズT&GアドバンZと昨年同様4台のZがエントリーした。ST3クラスはZの他にNSX、RX-7、M3などのスポーツカーが計9台が参加した。

またST1クラス(旧クラス1)に特認車両として木下/影山組の#3エンドレス アドバンZが登場し注目された。このZはエンジンの排気量はそのままだが、クロスミッション、大型のブレーキシステム、サスペンションなどが組み込まれたもの。
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エントラントからの強い要望を受け、またポルシェのワンメイク状態となっているST1クラスおよびシリーズ全体を活性化するために今シーズンから投入となった。ST1クラスはZの他にポルシェが5台の計6台で、全体では34台のエントリーとなった。

23日は朝から晴れだが、冷たい風が吹き、時折小さな雨粒が落ちてくる天気。12時50分から行われたドライバー予選は、ニッサン勢の全員が無事通過した。14時40分から決勝グリッドを決めるグリッド予選が行われ、#3Zの影山はST1クラス5位。ST3クラスでは、#23Zの山田が3位、#48Zの星野が6位、#33Zの吉富が7位、#19Zの輿水が9位となった。

「個人的にはポールポジションを獲りたかったけど、他のクルマも今年は最低車重が軽くなって速くなってきた。お客さん的には面白くなってきたんじゃないかな? 決勝では焦ることなく走れば結果はついてくると思う」とST3クラスZ勢最上位の山田。昨年全勝を遂げたZだが、今年はやや厳しいシリーズになるかもしれない。

24日も好天に恵まれ、4万人近いファンがハイランドに詰め掛けた。気温18℃、路面温度は30℃と高め。12時53分にグリーンランプが点灯して100周(約406km)の決勝レースがスタートした。ST1クラスの#3Zは影山が好スタートを決めクラス3位にポジションを上げると、安定したラップタイムを刻みながらポジションキープの走行となった。

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いっぽうST3クラスでは、#33Zの吉富が混乱をかいくぐり4位へポジションアップ。#23Zの山田は3位、#48Zの星野は7位、#19Zの輿水は9位でオープニングラップを通過した。オープニングラップをトップで通過した#7RX-7のペースが落ち9周目にスピンを喫すると、#23Zは2位、#33Zは3位、#48Zは6位、#19Zは8位にそれぞれ浮上。そして12周目にクラストップの#29NSXの右リアホイールが外れクラッシュすると、#23Zがトップを奪取。しかし30周を過ぎるころから#23Zは予想以上の路面温度にタイヤがたれ始めてペースダウン。規定周回数をクリアする38周で早めにピットインして尾本に交代した。#23Zに代わってトップに立ったのは#83NSXで、40周でのポジションは#27M3が2位、#15RX-7が3位、#33Zが4位、#23Zが5位、#48Zが6位、#19Zが7位だった。

35周でピットインして黒澤に交代していた#19Zだが、43周目にデフのトラブルでタイヤがロックして、コース上にマシンを止めることになってしまった。その直前には#33Zが早めのピットインで小泉にドライバーチェンジしていた。総合トップが51周目に入ったところで#19Zをコース上から排除するためにセーフティカー(SC)が導入され、このタイミングでST1クラスの#3Zはピットインして木下に交代した。

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総合トップの55周終了時点でSCランは解除。この時点で#3ZはST1クラス&総合3位をキープ。またST3クラスではピット作業を遅らせるためにピットインしなかった#48Zの星野がトップで、これに#23Z、#27M3、#83NSX、#15RX-7、#33Zが続いていた。やがて#27M3と#83NSXがクラス2位の#23Zに追いついたが、尾本は無理をせずに2台を先行させタイヤを温存する走行に徹した。

63周でクラストップの#48Zはピットイン、ヒロミがステアリングを握ってコースへ戻った。そのころから#23Zと#15RX-7の距離が接近し、2台は2度3度とポジションを入れ替えながら3位争いのバトルを展開し場内を沸かせた。

しかしそんなバトルが続く最中、#3Zが最終コーナー手前のストレートで突然ストップ。何とかエンジンがかかったものの翌88周目のS字先の上りで再びストップ。木下はキルスイッチのON/OFFを繰り返しながらエンジン始動を試みるが、電気系トラブルのためにエンジンが息を吹き返すことはなく、残りあとわずか10周余りの時点で無念のリタイアとなってしまった。

バトルが展開されたST3クラスでは、85周目にタイヤを磨耗させた#83NSXがたまらずピットインし、#23Zと#15RX-7がそれぞれ順位を上げた。90周目に#23Zの尾本は#15RX-7との勝負に終止符を打つと、2位を守ってチェッカー。またS耐復帰となった#48Zのヒロミは5位、S耐デビュー戦となった#33Zの小泉は6位でそれぞれ完走を果たした。
木下みつひろ選手(#3エンドレス アドバンZ、ST1クラス/リタイア)
「突然、エンジンがストップしてしまいました。最初は何とかかかったんですが……。デビュー戦で3位走行というパフォーマンスを見せられたんですが、ショックです。ただ決勝レースを走ったことでタイヤと足まわりのマッチングの相性が見えてきたと思います」

尾本直史選手(#23C-WEST ORCアドバンZ、ST3クラス/2位)
「今日は路面タイヤが予想以上に高く、タイヤ的に我慢して我慢してというレース。だからM3とNSXにも抜かせて、RX-7ともバトルをしないようにしましたが、どっちもタイヤが厳しくコースから飛び出したりしてつらいレースでした。最低でも表彰台と思っていたので、ここの2位は大きいです!」
Result
スーパー耐久シリーズ2005 第1戦 決勝正式結果「STクラス 1」
Pos No. Cls Pos Machine Time (Laps) A Driver
Best Time(Laps)
B Driver
Best Time(Laps)
C Driver
Best Time(Laps)
1 1 1 FALKEN☆PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
03:23'51.545
(100)
田中 哲也
1'53.403
(47)
荒 聖治
1'55.159
(53)
2 25 2 ADVAN DENAG GT3
(PORSCHE/911GT3)
03:24'05.744
(100)
織戸 学
1'55.102
(51)
谷口 信輝
1'54.558
(49)
5 333 3 エンドレス アドバン
ゲンバラGT3R-R
(PORSCHE/911GT3)
03:25'16.321
(99)
山岸 大
1'59.371
(36)
青木 孝行
1'57.739
(63)
6 24 4 PCJ ADVAN PORSCHE
(PORSCHE/911GT3)
03:25'36.835
(99)
井上 貴志
1'57.876
(36)
堤 明彦
1'56.369
(63)
7 45 5 スケープ45スペックス
ポルシェ
(PORSCHE/911GT3)
03:24'31.105
(98)
伊藤 真一
1'57.022
(53)
羽根 幸浩
1'57.829
(45)
3 エンドレスアドバンZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
03:03'14.855
(88)
木下みつひろ
1'56.923
(37)
影山 正美
1'57.882
(51)
スーパー耐久シリーズ2005 第1戦 決勝正式結果「STクラス3」
Pos No. Cls Pos Machine Time (Laps) A Driver
Best Time(Laps)
B Driver
Best Time(Laps)
C Driver
Best Time(Laps)
11 27 1 FINAエムスクエアー
ADVAN M3
(BMW M3/E46)
03:25'39.769
(97)
小林 且雄
2'00.175
(48)
筒井 克彦
2'01.761
(49)
中村 真一郎
----
12 23 2 C-WEST ORC アドバンZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
03:24'11.156
(96)
尾本 直史
2'00.664
(59)
山田 英二
1'59.877
(37)
 
13 15 3 岡部自動車 ハーツRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
03:24'31.278
(96)
長島 正明
2'03.199
(48)
浅井 亮博
2'00.968
(48)
倉嶋 新一
----
15 83 4 BP ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
03:24'58.176
(96)
古橋  譲
----
玉本 秀幸
1'59.982
(53)
小林 正吾
2'01.525
(43)
17 48 5 フィールズT&G アドバンZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
03:25'58.727
(96)
ヒロミ 小園
2'02.622
(33)
星野 一樹
2'00.660
(63)
 
18 33 6 ハート・イン・ハート
東名イングスZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
03:25'57.879
(95)
小泉 洋史
2'01.147
(52)
吉富 章
2'00.315
(43)
 
21 7 7 メーカーズ ゼナドリン RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
03:24'27.704
(94)
白井 剛
2'00.888
(20)
杉林 健一
2'01.563
(48)
一楽 智也
----
仙台ハイランドレースウェイ/20050424/Course Length:4.063Km
■Weather:晴れ ■Course:ドライ  ■Entry:34台 ■Start:34台
■Fastest Lap:1 田中 哲也 1'53.403 57/47 128.981 km/h
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