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スーパー耐久シリーズ2005第2戦は鈴鹿サーキットで300マイル(約480km)レースとして開催され、尾本直史/山田英二組の#23C-WEST ORCアドバンZがST3クラスで優勝。また小泉洋史/吉冨章組の#33イーストオーシャン・ings Zが3位で表彰台を得た。またST1クラスの木下みつひろ/影山正美組の#3エンドレス アドバンZは、終盤4位走行中にブレーキトラブルのためにリタイアとなった。
第2戦に出場した日産車は、5台が参加したST1クラスに#3エンドレス アドバンZが1台、11台が参加したST3クラスには、輿水敏明/黒澤翼/菊地靖組の#19 EBBRO・Z・TC神戸、#23 C-WEST ORCアドバンZ、#33イーストオーシャン・ings Z、ヒロミ小園/星野一樹組の#48フィールズT&GアドバンZの4台、計5台(総計40台)。
公式予選が行われた14日は、朝から五月晴れで気持ちがいいが、風がやや強い。9時40分から行われたドライバー予選では、#48Zが燃料系のトラブルで出走できなかった。他の車両のA/Bドライバーは全員が基準タイムをクリアした。
13時50分から行われたグリッド予選は、最初の20分間がST1/2/5クラスの専有走行枠だったがST1クラスの車両はコースインせず。気温は21℃と発表された。14時10分からの20分間はST3/4クラスの専有走行枠で、#19 Zの黒澤がまず2分18秒430のタイムで3位につけるが、続けてアタック中のデグナーでコースアウトしてクラッシュ。
14時30分からは全車の走行枠で、ここで#33 Zの吉冨が2分18秒448にタイムアップして5位、#23 Zの山田が2分17秒949を出して4位となった。これで#19 Zは5位、#33 Zは6位に。また#48 Zはこの予選でもコースインできずノータイムとなった。一方、ST1クラスの#3Zは木下が2分15秒408で5位につけた。
16時40分からの20分間はCドライバーの走行枠で、#48 Zの両ドライバーがこの枠に出走を認められた。
15日の決勝日も朝から晴れ。朝8時から30分間のフリー走行が行われ、#48 Z、修復なった#19 Zも無事出走。結果、#48 Zと#19 ZのCドライバー(菊地)の決勝レース出走が認められた。
今回の決勝レースは82 周、300マイル(480km)。ST1クラスのZはフロントタイヤの負担が大きく2ピット、ST3クラスのZは#48Zが2ピット、他の車両は1ピットが予想された。朝には晴れていた天気だったが、徐々に雲が空を覆い曇天に。気温は21℃で今日も風がやや強い。1万4500人のファンが立ち上がって見守る中、13時35分に決勝レースがスタートした。
ST1クラスの#3 Zは木下がスタートを担当してコンスタントラップを刻みながらクラス5位を走行した21周目、#3 Zはピットイン。給油とフロントタイヤのみの交換でコース復帰した。そして43周目、クラス4位の#24ポルシェがスローダウンしてストップすると、#3 Zは4位にポジションアップ。46周で2回目のピットインをして、影山に交代し、タイヤ交換、給油。終盤の追い上げが期待された。
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一方ST3クラスでは#33 Zの吉冨が序盤にペースをつかみ、2周目には3位、3周目には2位、そして6周目にはクラストップに躍り出た。同様に会場を沸かせたのが、最後尾のスタートから追い上げた#48 Zの星野だった。星野は15周目にクラス7位とST3の3位グループに追いつくと、次々にオーバーテイクを重ね20周目にクラス3位、22周目にはクラス2位までポジションアップを果たした。#23 Zの尾本はクラス3位の#27 M3をなかなか追い抜けず我慢のレース。
クラス2位の#48 Zの星野は26周でピットインして給油、タイヤ交換を済ませてコースへ。この周に#23 Zが#27 M3をかわしてクラス2位に浮上。また#19 Zの輿水は28周目のシケインでエンジンがストップして車両をコース脇に止めた。
折り返し点も近い39周で、2位の#23 Zの尾本がピットインして山田に交代。#33 Zの吉冨はクラストップを守ったまま42周でピットインして小泉に交代した。各車両がルーティーンピットインを済ませた43周目、#48 Zの星野がクラストップに浮上。今度は星野がレースをリードして行った。2位争いは#33 Zの小泉と#23 Zの山田によって展開された。しかし鈴鹿を初めて走る小泉と鈴鹿を良く知る山田のラップタイム差は歴然。50周目のシケインで#33 Zに追いついた山田は、立ち上がりでこれをかわして2位に浮上した。
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直後の53周目、信じられない光景がモニターに映し出された。ブレーキトラブルのためにヘアピンで#3 Zがコースアウトして、タイヤバリアに突っ込んでしまったのだ。残念ながらリタイアとなった。
ST3クラスは、55周でクラストップの#48 Zの星野が2回目のピットイン。ヒロミがステアリングを握った。これで#23 Z、#33 Zの1-2となった。しかし、2位の小泉にペナルティを命じるボードが掲出された。先ほどのピットインの際、ドライバー交代以外の一切の作業が禁止される給油中に窓ガラスを拭いてしまい、10秒ストップのペナルティが課せられてしまったのだった。この間にクラス3位の#83 NSXがメインストレートを通過。Z勢は#23 Zの山田がトップ、#33 Zの小泉が3位、#48 Zのヒロミが4位となった。
終盤は大きなトラブルもなく、このままレースは82周でチェッカー。#23 Zは今季初優勝、#33 Zは初表彰台で岡安由美子監督もニッコリだった。