#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、予選は9番手に

SUPER GT第3戦がマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで開催。6月15日に公式予選が行われ、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が予選9位を獲得した。

SUPER GTシリーズ唯一の海外戦である、マレーシアラウンド。予選日の6月15日はスコールもなく晴天で、気温35℃、路面温度42℃と、じりじりと暑い一日となった。気温の高い時間帯を避けるため、普段は午前中に行われる公式練習も午後1時からスタート。公式予選は、GT500のQ1が午後4時45分にスタートした。柳田はセッション早々にコースインし、序盤に1分56秒480とこの日の自己ベストを記録。さらにタイムを更新するべくアタックを試みたが、他車にひっかかり一旦タイムを落としてしまう。再び間隔を調整し、最終アタックで自己ベストタイムは更新したものの、わずか0.15秒という差でQ2進出を逃すことになった。

明日は9番手から灼熱のレースをスタートする。


#23 GT-Rドライバー 柳田真孝
「練習走行ではレースを想定したロングランのチェックを行いましたが、(レースに向けた)いいタイヤを選べたと思います。Q2に進めなかったのは、ベストタイムを出せるペースでアタックしていた周に他のクルマに引っかかってしまったことが原因だと感じています。自分のポジション取りっていう部分も含めて、これが今の自分の実力。今後の課題だと思いますが、ロニーに対してQ2につなげられなかったことが申し訳なく思っています。それに、チームやファンの皆さんをがっかりさせてしまったので、明日は上を目指して、結果でお返しをしたいです。時には今回のように中団や後方からのスタートをすることもあるでしょうが、そういうときも自分の走りを見失わず、優勝、上位を目指すことを心がけて走りたいと思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「練習走行の時には路面があまり良くなかったように感じたのですが、いいタイヤをチョイスできました。あとはセッティングをもう少し詰めたいですね。予選に向けては、どこまでのタイムが出せるのか未知の部分があったのですが、マーはいいタイムを出したと思います。周りがそれよりも良かったのは、タイヤ選択という部分で予選に関して(周りのクルマが)優位になっていたのかもしれないです。僕たちはレースに向けたいいタイヤを選べたので、これからもっと細かい部分までセッティングを良くしていきたいですね。明日のレースをとても楽しみにしています」
ニスモ 鈴木豊監督
「明日を見越したタイヤ選択をしたので、その分予選に向けてはタイムが出づらい状況だったかと思います。2度目のアタックラップで他車に引っかかってしまい、タイヤを消耗してしまいました。その分のロスがあったために、最後のアタックでも8位以内には手が届きませんでした。連続でアタックをかけることができれば上位8台に入れたとは思いますが、タイヤ選択を考えると、我々としては納得できる結果だと感じています。明日は1台1台の前のクルマを抜いて、最終的にはポディウム争いに絡めるようにしていきたいです。ここは比較的、そういった逆転劇を起こしやすいサーキットなので、後方スタートからも十分にトップ集団を狙えると思います。他の日産勢が予選で調子が良かったので、それが励みにもなります。明日は複数台で表彰台に上がれるように頑張ります」


#3「S Road NDDP GT-R」、予選17位から決勝での挽回を誓う

お昼過ぎに行われた公式練習では、決勝レースを見据えたセッティングの最終確認やタイヤ選択を行いながらも、8番手とまずまずの順位をマークした#3「S Road NDDP GT-R」(星野一樹/佐々木大樹)。過去2戦では速さを見せつつもわずかな歯車の噛み違いから結果につなげられておらず、今回はその流れを変える意味もこめてQ1のアタックを星野一樹が担当、ポールポジション争いを佐々木大樹に託すことになった。

午後4時30分、GT300のQ1がスタート。練習走行のセッションに比べると、雲が日差しを遮ったことで若干路面温度温は下がったものの、セパンらしい蒸し暑いなか各車がコースインしていった。星野も早々にアタックを開始し、2分5秒639をマーク。タイミングモニター上で5番手に入った。公式練習の結果を考えれば、上位13台に残りQ2へ進出するにも十分なタイムと順位に思われたが、セッション終盤に入り他車が次々とタイムアップ。星野も時間ぎりぎりに最終アタックをかけたものの、タイミングを合わせることができずタイム更新ならず。Q2進出はかなわず、明日の決勝は17番手からのスタートとなる。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「練習走行では、決勝を見据えたセッティングの調整やタイヤ選択で試行錯誤を繰り返していました。そういう意味で、予選に向けたフィーリングが良いとは言えないなかで8番手というのは(予選に向けて)いい結果だったと思います。予選17番手というのは悔しい結果ですが、明日は今日とは全く違うストーリーにしていきたいです。レースに強いGT-Rという部分を活かして、どんどんと抜いていきたいと思います」
#3 GT-Rドライバー 佐々木大樹
「練習走行では、セパンでのGTの走りというところに多少戸惑いもありましたが、予選までには自分の中で解決できていたので、予選に向けて僕自身の課題をしっかりチェックできたという意味では、いい形で練習走行を走れたと感じています。決勝はスタートを担当することになると思います。初めてのスタートになりますが、しっかりと後半に向けて少しでもポジションアップして一樹さんにバトンを渡したいと思います」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「ここ2戦の流れを変える意味で、Q1とQ2の担当を入れ替え佐々木にアタックを任せようということになりました。佐々木もだいぶ成長しましたし、今のGT300の予選というのはQ1でも熾烈な戦いになりますから、(星野と佐々木と)どちらのドライバーにも任せることができるようになるというのは我々のチームとしては心強いことです。残念ながら今回はQ2に進むことができませんでしたが、決勝を見据えたセッティングを進めてきているので明日はいいところへ行くはずです。それと、明日は佐々木にスタートを担当させる予定です。しっかりとレース前半を走り切り、星野へつないでほしいと思います」
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