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Round2 Hi-Land Super Taikyu Race レース結果表
モバイルキャスト アドバンZ初優勝
フェアレディZは1-2フィニッシュ!

スーパー耐久シリーズ2004 第2戦
ハイランドスーパー耐久レース 4月24〜25日(決勝25日)
スーパー耐久シリーズ第2戦は4月24〜25日に、仙台ハイランドレースウェイで開催され、クラス3(排気量2001cc〜、2WD)で、星野一樹/井出有治組のモバイルキャスト アドバンZが初優勝。前回優勝した尾本直史/柳田真孝組の#23C-WEST ORCアドバンZが2位。フェアレディZ初の1-2フィニッシュを遂げた。
【公式予選】
今回は36台の決勝グリッドに対して44台のエントリーがあったために、8台の予選落ちが出ることになった。フェアレディZ勢がエントリーするクラス3でも11台のエントリーがあったため2台が予選落ちとなる。今回は、前回優勝した#23C-WEST ORCアドバンZ(山田英二は海外イベント参加のため欠場)、前回3位の#19TC-KOBE・MAX・Z33(輿水敏明/牧田克哉組)、#245モバイルキャスト アドバンZに加え、新たに#88ZOILアドバンコムセントZ(小林且雄/藤井誠暢)が加わり計4台のフェアレディZが出場した。予選日の24日は、晴れたり曇ったりする中、ときどき雪やあられが落ちるような天候。出場するA、Bドライバーの基準タイムクリアをチェックする「ドライバー予選」は11時にスタートし、Zのドライバー全員が無事この予選を通過した。14時20分からは決勝のグリッドを決める「グリッド予選」が行われ、14時40分〜15時のクラス3/4の走行枠は、開始6分ほどで雪が激しく降り路面が濡れてきた。序盤にタイムアタックをした車両が有利な状況で、濡れ始めにアタックをした#245 Zの星野が2位、序盤にタイムを出した#88 Zの小林が3位、前回のレースで表彰台を得て(シリーズポイント3位以上)決勝グリッドの優先権を持つ#23 Zの尾本は5位、同じく#19 Zの輿水は9位と4台のZすべてが決勝グリッドを確保した。なおポールポジションは#14RX-7だった。
星野一樹選手(#245モバイルキャスト アドバンZ、クラス2位)
「レースウィークはずっと好調で、1分54秒台もいけると思ったんですが、タイミングがちょっと悪くアタックの周は路面が濡れ始めていました。滑って横になりながらも気合で走りました。今回はType-Eのエアロも装着することができて、アンダーステアも改善されました。明日は絶対勝ちたいですね」
【決勝】
25日の朝は、前日からの雪が降り続き、コース上にはシャーベット状の雪が積もった状態。吹雪は止まず、朝に予定されていたフリー走行は午後に変更となり、全体のスケジュールが見直された。これにより当初100周(約400km)で予定されていた決勝レースは、14時から80周(約320km)へ短縮。2万4775人のファンの熱意が雪雲を吹き飛ばしたのか、雪は午前中にやみ、決勝スタート時には晴れ/ドライというコンディションになった。スタートドライバーは予選2位の#245 Zが井出、3位の#88 Zが小林、5位の#23 Zが柳田、9位の#19 Zは牧田が担当。スタートは大きな混乱もなく、まず4周目に#23 Zの柳田が4位にポジションアップし、6周目には#245 Zの井出がクラストップに立つ。#88 Zの小林はポジションをキープし、最後尾スタートだった#19 Zの牧田はクラス4の車両をかわしながら総合の順位を上げて行った。

中盤、このレースウィークにシェイクダウンした#88 Zは、徐々にペースが上がらなくなり36周でピットインし、藤井に交代。この際ピットワークに手間取り大きくポジションを落としてしまった。
その他のZ勢のピット作業は予定どおり行われ、39周目に#23 Z、41周目に#19 Z、そして43周目に#245 Zがピットインして、それぞれ尾本、輿水、星野に交代した。この時点でのポジションは、#245 Zがトップ、#19 Zが4位、#23 Zが5位、#88 Zが8位。やがてピットインを遅らせていた#83 NSX、今回から新型車両を投入した#27 M3がピットインを済ませると、#23 Zが2位、#19 Zが3位となり、開幕戦同様Zがトップ3を独占し、またもや表彰台独占を期待させた。しかし#19 Zと#88 Zはブレーキング時にタイヤをロックさせるトラブルが発生してなかなかペースを上げられない状況になった。

そして3位の#83 NSXのペースが上がり、2位の#23 Zに見る見るうちに接近してきた。67周目の最終コーナーでついに#83 NSXが前に出るが、最終コーナーでオーバーランしてグラベルを走行。この際にドライブシャフトを痛めてしまいストップしてしまった。これで楽になった#23 Zの尾本は2位をキープした。 80周のレースは#245 Zが一度もトップを譲ることなく初優勝。2位に#23 Zがゴールして1-2フィニッシュを遂げた。なお#88 Zは5位、#19 Zは7位と完走してポイントを得た
井出有治選手(#245モバイルキャスト アドバンZ、クラス優勝)
「後半、タイヤがつらかったのですが、何とか多めに走ることができて、一樹には軽い状態でクルマを渡すことができました。またレースを走ってみて、次のレースでの改善箇所も分かりましたし、クラス2のクルマとも戦えるようになると思います。星野(一義)さんに『(一樹を)頼むぞ』と言われていたので、ホッとしています(笑)」

尾本直史選手(#23 C-WEST ORCアドバンZ、クラス2位)
「正直言って2位という結果は良かった。前回優勝して守る気持ちが強かったかもしれないので、もっと攻めても良かったかもしれません。レース中は雨もちょっとだけだったし、運も向いてきたかも。次の鈴鹿は返り咲きVを狙います」
RACE RESULTS - CLASS 3
Rd. 2 Hi-Land Super Taikyu Race - Sunday, 25 April, 2004 Sendai Hi-land Race Way
Pos
(Overall)
No. Machine Race Time
Lap
A Driver(Lap) B Driver(Lap) C Driver(Lap)
1(12) 245 モバイルキャスト アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
2:41'00.599
78
星野一樹(35) 井出有冶(43)
2(13) 23 C-WEST ORCアドバンZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
2:39'43.209
77
尾本直史(38) 柳田真孝(39)
3(14) 15 レーシングスパルコディクセルRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
2:40'09.422
77
長島正明(40) 長島正興(37) 植松忠雄
4(18) 27 FINA ADVAN M3
(BMW M3/E36)
2:39'27.310
76
古谷直広(44) 筒井克彦(32)
5(21) 88 ZOILアドバンコムセント
(日産FAIRLADY Z/Z33)
2:40'32.293
76
小林且雄(36) 藤井誠暢(40)
6(22) 14 エンドレスアドバン RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
2:39'25.971
75
杉林健一(28) 入口秀輝(34) 山口英光
7(23) 19 TC-KOBE・MAX・Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
2:39'31.448
75
輿水敏明(28) 牧田克哉(47)
TRACK INFORMATION
Course Length : 4.063Km
WEATHER : Rain / Sunny - COURSE : Dry