【決勝】
25日の朝は、前日からの雪が降り続き、コース上にはシャーベット状の雪が積もった状態。吹雪は止まず、朝に予定されていたフリー走行は午後に変更となり、全体のスケジュールが見直された。これにより当初100周(約400km)で予定されていた決勝レースは、14時から80周(約320km)へ短縮。2万4775人のファンの熱意が雪雲を吹き飛ばしたのか、雪は午前中にやみ、決勝スタート時には晴れ/ドライというコンディションになった。スタートドライバーは予選2位の#245 Zが井出、3位の#88 Zが小林、5位の#23 Zが柳田、9位の#19 Zは牧田が担当。スタートは大きな混乱もなく、まず4周目に#23 Zの柳田が4位にポジションアップし、6周目には#245 Zの井出がクラストップに立つ。#88 Zの小林はポジションをキープし、最後尾スタートだった#19 Zの牧田はクラス4の車両をかわしながら総合の順位を上げて行った。
中盤、このレースウィークにシェイクダウンした#88 Zは、徐々にペースが上がらなくなり36周でピットインし、藤井に交代。この際ピットワークに手間取り大きくポジションを落としてしまった。
その他のZ勢のピット作業は予定どおり行われ、39周目に#23 Z、41周目に#19 Z、そして43周目に#245 Zがピットインして、それぞれ尾本、輿水、星野に交代した。この時点でのポジションは、#245 Zがトップ、#19 Zが4位、#23 Zが5位、#88 Zが8位。やがてピットインを遅らせていた#83 NSX、今回から新型車両を投入した#27 M3がピットインを済ませると、#23 Zが2位、#19 Zが3位となり、開幕戦同様Zがトップ3を独占し、またもや表彰台独占を期待させた。しかし#19 Zと#88 Zはブレーキング時にタイヤをロックさせるトラブルが発生してなかなかペースを上げられない状況になった。
そして3位の#83 NSXのペースが上がり、2位の#23 Zに見る見るうちに接近してきた。67周目の最終コーナーでついに#83 NSXが前に出るが、最終コーナーでオーバーランしてグラベルを走行。この際にドライブシャフトを痛めてしまいストップしてしまった。これで楽になった#23 Zの尾本は2位をキープした。
80周のレースは#245 Zが一度もトップを譲ることなく初優勝。2位に#23 Zがゴールして1-2フィニッシュを遂げた。なお#88 Zは5位、#19 Zは7位と完走してポイントを得た