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Round6 TI Super Taikyu Race レース結果表
C-WEST ORCアドバンZが連勝
モバイルキャスト アドバンZは2位で星野/井出組がシリーズチャンピオンを獲得
スーパー耐久シリーズ2004 第7戦
SUGOスーパー耐久レース 10月2〜3日(決勝3日)
S耐第7戦は、10月2〜3日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、尾本直史/山田英二組の#23C-WEST ORCアドバンZが連勝して、フェアレディZは開幕から7連勝。また星野一樹/井出有治組の#245モバイルキャスト アドバンZは、クラス2位でゴールしてシリーズチャンピオンを獲得した。
今回のレースには全体で48台の車両が参加したが、決勝レースに出走できるのは45台のため、3台が予選落ちとなる。フェアレディZが区分されるクラス3には、10台の参加があり、按分比例で1台が予選落ちとなる。フェアレディZは、輿水敏明/牧田克哉組の#19TC-KOBE・MAX・Z33、シリーズ2位である尾本直史/山田英二組の#23C-WESTORCアドバンZ、これが2戦目となる幸内秀憲/田ケ原章蔵組の#88 ingsアドバン コムセントZ、シリーズポイントリーダーであり今回8位以上で完走すればチャンピオンを決める星野一樹/井出有治組の#245モバイルキャストアドバンZと、前回同様4台が参戦した。

予選が行われた2日は朝から天候に恵まれお昼前には気温も30℃近くまで達した。11時10分から30分間のドライバー予選が行われ、クラス3の10台はすべてが基準タイムをクリアし、この時点での予選落ち決定はなかった。午後からは雲が出てきて気温は25℃まで落ちたが、湿度が高くなり蒸し暑くなった。15時20分からの20分間がクラス3/4/N+の専有走行枠。中盤に#23Zの山田が1分30秒968のトップタイムを刻むが、直後に#245Zの井出が1分30秒589で逆転。これを上回る車両はなく、井出が初ポールポジションを獲得した。#23Zは2位、#19Zは4位、#88Zは8位と、Zは4台とも予選を通過した。

決勝日は、前夜から降り出した雨が止む気配もなく、終日ウェットコンディションとなった。気温14℃と冷たい雨にもかかわらず、2万2900人もの熱心なファンがSUGOを訪れた。13時32分に108周、約400kmの決勝レースがセーフティカー(SC)の先導でスタートした。コースの状況を確認して5周が終了した時点でSCが離れ、バトル開始。しかしバックストレッチの下りで#83NSXを含む2台の車両が接触してスピン、リタイア。ここでSCが導入された。10周終了で再スタート。#245Zの井出を#23Zの山田がピタリとマークして、やや離れて#27M3、#19Zと続いた。

やがて周回遅れが出だした30周が過ぎた時点で、#245Zは#23Zに5秒のマージンを稼いだ。しかしコース脇でストップした車両があり33周目に再びSCが導入。#245Zのマージンはなくなって、この2台から3台を挟んで#19Zの輿水がクラス3位。4位以下は総合トップの車両に周回遅れにされていたためSCの隊列の上位にあり、トップ3台とはほぼ1周遅れとなって、この時点で優勝争いはこの3台のZに絞られることになった。

36周終了で再スタート。しかしまたホームストレートの脇で1台の車両がストップしたこともあり3回目のSCランとなった。このタイミングで#245Zがピットインして星野に交代。次の周に#23Zと#19Zもピットイン。#245Zはトップを守り、ピットインをしていない#79NSXが2位、そして7台の車両を挟んで#23Z、#19Zが続き、それぞれ尾本、牧田に交代した。52周終了で3回目の再スタート。クラストップの#245Zと3位の#23Zの差は20秒近くあった。

64周目の1コーナーで#19Zはバックマーカーに追突されコースアウト。この際マフラーが脱落して修復のためにピットイン。これで#19Zは優勝争いから脱落することになった。やがてピットインをしていないため車重が軽くなった#79NSXが#245Zに追いついた。#245Zの星野は無理な勝負を避けて、66周目の3コーナーでこれを先行させ、暫定ながら2位になった。ピットのタイミングを72周までを引っ張った#79NSXがピットインを済ませると、自動的に#245Zがトップに復帰。

80周の時点で#245Zの星野と#23Zの尾本の差は24秒あったが、選択したタイヤのコンパウンドの違いもあって、これが徐々に詰まってきた。98周目にはその差は5.1秒までに縮まり、101周目にはついに尾本が星野の背後に。8位完走でチャンピオン獲得となる星野だったが、優勝して決めたいこともあり何とか抑えようとした。しかし103周目のヘアピンでついに逆転。尾本は星野に2秒の差をつけて105周でチェッカー。2戦連続、3回目のクラス優勝を果たし、これでフェアレディZは7連勝となった。そして2位ではあったが、クラス3のチャンピオンを決め、星野は生涯初のタイトル獲得となった。

#88Zは幸内から田ケ原とついないだが、思うようにペースが上がらず6位、また#19Zは7位でゴールした。

山田英二選手(#23C-WEST ORCアドバンZ/クラス優勝)
「チャンピオンの可能性はもうないも同然だったので、優勝したいという気持ちが強かったですね。ピットインのタイミングが1周遅れたので失敗したかなと思ったんですが、タイヤチョイスが違ったのが効いたし、オモっちゃん(尾本)がほんと良く頑張ったと思いますよ。開幕で勝った後はちょっとつまづいていたんですが、ようやく前回から噛み合ってきたし、最終戦も優勝できるよう頑張りたいと思います」

星野一樹選手(#245モバイルキャストアドバンZ/クラス2位でチャンピオン)
「チャンピオンを取れたことは素直に喜ばなければいけないのかもしれませんが、最後は勝ってチャンピオンと決めていたし、絶対に抜かれないようにと思っていたのでとても悔しく、非常に複雑です。終盤は後ろのタイヤが全くグリップしなくて、とてもつらかったです……」
RACE RESULTS - CLASS 3
Rd. 7 SUGO Super Taikyu Race - Sunday, 3 October, 2004 Sports Land SUGO
C
L
S

P
O
S
O
V
E
R
A
L
L
No. Machine A Driver
Best Time(Lap)
B Driver
Best Time(Lap)
C Driver
Best Time(Lap)
1 10 23 C-WEST ORC アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
尾本 直史
01:48'28.511(105/57)
山田 英二
01:38'25.165(105/48)
 
2 11 245 モバイルキャスト アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
星野 一樹
01:50'29.310(105/58)
井手 有冶
01:36'26.582(105/47)
 
3 12 27 FINA ADVAN M3
(BMW M3/E46)
古谷 直広
02:10'37.332(105/70)
筒井 克彦
01:16'29.531(105/35)
 
4 14 15 レーシングスパルコディクセルRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
長島 正明
01:49'56.717(104/58)
長島 正興
01:35'57.435(104/46)
杉村 健一
----(--/--)
5 17 79 TAITEC ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
酒井 美晃
00:59'54.428(104/32)
細川 慎弥
02:27'09.636(104/72)
 
6 19 88 ings アドバン コムセントZ
(日産FAIRLADY Z/Z33)
幸内 秀憲
01:38'22.941(103/47)
田ヶ原 章蔵
01:47'06.398(103/56)
 
7 20 19 TC-KOBE・MAX・Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
輿水 敏明
01:38'48.054(103/48)
牧田 克哉
01:47'04.315(103/55)
 
- - 7 MAKERS hart RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
山崎 学
00:27'56.701(10/10)
加藤 正将
----(--/--)
白井 剛
----(--/--)
- - 83 bp ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
古橋 譲
----(--/--)
玉本 秀幸
00:15'32.928(5/5)
小林 正吾
----(--/--)
TRACK INFORMATION
SUGO INTERNATIONAL RACINGCOURSE / 2004.10.3 / Course Length : 3.704256Km
■Start Time 13:32  ■Finish Time 17:01
■Weather : Rain  ■Course : Wet  ■Entry : 45  ■Start : 45
■Fastest Lap : 33 竹内 浩典  1'40.195  32/49  133.094km/h