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Round4 MINE 500km Race レース結果表
モバイルキャスト アドバンZ 3連勝を飾る!

スーパー耐久シリーズ2004 第4戦
MINE 500kmレース 6月26〜27日(決勝27日)
スーパー耐久シリーズ第4戦は6月26〜27日に、山口県のMINEサーキットで500kmレースとして開催され、クラス3(排気量2001cc〜、2WD)で、星野一樹/井出有治組のモバイルキャストアドバンZがクラス3連勝を遂げた。
【公式予選】
今回のエントリーは44台で、予選出走は43台。今季初めて予選落ちのないレースとなった。フェアレディZの区分されるクラス3(排気量2001〜3500cc、2WD)には、10台の車両が参加し、日産勢では、開幕戦3位の#19 TC-KOBE・MAX・Z33(輿水敏明/牧田克哉組)、開幕戦で優勝した#23 C-WEST ORCアドバンZ(尾本直史/山田英二組)、2連勝中の#245 モバイルキャスト アドバンZ(星野一樹/井出有治組)と計3台のフェアレディZが参加した。

予選日の26日は、あいにくの梅雨空。局地的な降雨の予報が出たこともあり、朝のスケジュールは変更されて、出場するA、Bドライバーの基準タイムクリアをチェックする「ドライバー予選」は、12時から30分間行われ全員が基準タイムをクリアした。
決勝グリッドを決める「グリッド予選」は、ドライバー予選終了後わずか1時間のインターバルを挟んだ13時30分から行われた。朝の雨は上がったもののコースはセミウェット状態。セッション終盤にスリックタイヤでアタックした#245 Zの星野はクラス3位。#23 Zの尾本と#19 Zの輿水は、このセッション後半から次の全車走行枠にかけてコースが乾いてくるであろうと予想したが、予想は外れ雨が降り出しドライコンディションでアタックするタイミングを逸し、#19 Zは8位、#23 Zは9位にとどまった。なおクラストップは伏兵の#14 RX-7だった。
星野一樹選手(#245モバイルキャスト アドバンZ、クラス3位/総合9位)
「アタックの最後、最終コーナーで雨が降ってきて、ここでミスしちゃってコンマ2〜3秒遅れています。決勝は予選2位の#83 NSXについていければ、チャンスはあると思います。先週GTで悔しい思いをしていますし、僕の3連勝もかかっているので、晴れてくれるとうれしいんですが」
【決勝】
27日は朝のうちはまだ雨が残っていたが、決勝レースの前には上がった。しかしコースはまだ濡れており、タイヤ選択が難しい状態だった。#245 Zは星野、#19 Zは輿水、#23 Zは尾本がそれぞれスタートドライバーを担当。輿水が浅溝、他の2台はスリックを選んだ。

スタート直後の混乱で、2周目に#83NSXがトップに立ち、#14RX-7、#245Zの3台が一団となって周回をしていく。155周レースの序盤、17〜26周ごろには大粒の雨も降り完全ウェットコンディションになったが、その後は曇天ながら徐々にコースが乾いていった。45周目にクラストップを走行していた#14RX-7がコースアウト。これで#83NSXがトップ、#245Zが2位となった。はじめ#83NSXとの差をキープしながら様子をうかがっていた星野だが、60周を過ぎると徐々にギャップを切り取っていき、25秒近くあった差はわずか10周で10秒まで縮まった。そして#83NSXは71周でピットインし、ここで#245Zがクラストップに躍り出ることになった。星野は73周でルーティーンのピットインを行い、スムーズなピットワークでトップを守り、バトンを受けた井出がコースへ復帰した。

浅溝タイヤでスタートした#19Zは、43周でピットインしてスリックタイヤに交換して牧田に交代。牧田はクラス3位までポジションを上げたが、車両にマイナートラブルもあり#79NSXに抜かれ4位となった。中盤を過ぎた105周目に、コース上で止まってしまった車両を排除するためにセーフティカーが導入されたタイミングで、#79NSXと#19Zが同時にピットイン。しかし#19Zは素早くピットワークを済ませ先にピットアウトした。しかし#19Zはリードを守れず#79NSXに再逆転を許した。ところが#79NSXもエンジントラブルを抱え、#19Zが再々逆転と表彰台をめぐって目の離せない攻防が続いた。勝負が決したのは143周目の1コーナー。#19Zはクラッシュを喫しここでストップ、ノーポイントに終わった。

#23Zの尾本は、クラス6位走行中の中盤、最終コーナーでクラス4の車両と接触して順位を落としてピットイン。山田に交代後もカウルの修復を命じるオレンジディスク旗を掲出され2回目のピット作業を行ったが、何とか最後まで走りぬきクラス6位でチェッカーを受けた。

クラストップを走る#245Zの井出は、#83NSXとの距離を徐々に引き離していったが、105〜109周目に導入されたSCランで貯金を一気に吐き出すことになった。しかしSCが解除されると20数秒差のリードはすぐに開いて再び独走状態となり、余裕の走行で3連勝。ポイント的にも大きなリードを保って、シリーズ最大の山場、十勝24時間(8月7〜8日)を迎えることになった。

星野一樹選手
(#245モバイルキャスト アドバンZ、クラス優勝)

「雨の課題は残りましたが3連勝できてホッとしています。これまでは井出さんが築いてくれたリードをもらって勝っていたようなものでしたが、今日は自分の走りができたし、今までの中で一番充実感があります。今後は予選でも前に行きたいですし、次の十勝24時間は何が何でも勝ちたいです!」
RACE RESULTS - CLASS 3
Rd. 4 MINE 500km Race - Sunday, 27 June, 2004 Mine Circuit
Pos
(Overall)
No. Machine Race Time
Lap
A Driver(Lap) B Driver(Lap) C Driver(Lap)
1(5) 245 モバイルキャスト アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
4:22'39.184
148
星野一樹(73) 井出有治(75)  
2(6) 83 bp ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
4:22'51.565
147
古橋 譲 玉本秀幸(71) 小林正吾(76)
3(12) 79 TAITEC ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
4:23'48.693
145
酒井美晃(48) 細川慎弥(97)  
4(13) 7 MAKERS hart RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
4:22'49.113
144
山崎 学(69) 加藤正将(55) 白井 剛(20)
5(14) 14 エンドレスアドバンRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
4:22'50.415
144
杉林健一(42) 山口英光(51) 入口秀輝(51)
6(23) 23 C-WEST ORC アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
4:22'58.566
138
尾本直史(72) 山田英二(66)
R 19 TC-KOBE・MAX・Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
4:18'04.748
142
輿水敏明(43) 牧田克哉(99)  
TRACK INFORMATION
MINE CIRCUIT / 2004.6.27 / Course
Length : 3.330839km
■Start Time 12:20'12  ■Finish Time 16:42'43
■Weather : 曇り  ■Course : ドライ  ■Entry :43  ■Start : 43
■BEST Lap: No.33 FALKEN☆PORSCHE 竹内浩典 1'34.605 109/9 126.748 km/h