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Round3 Super Taikyu Suzuka 300miles レース結果表
モバイルキャスト アドバンZ 2連勝を飾りポイントリーダーに

スーパー耐久シリーズ2004 第3戦
スーパー耐久・鈴鹿300マイル 5月15〜16日(決勝16日)
スーパー耐久シリーズ第3戦は5月15〜16日に、三重県の鈴鹿サーキットで開催され、クラス3(排気量2001cc〜、2WD)で、第2戦に続き星野一樹/井出有治組のモバイルキャストアドバンZがクラス優勝を遂げた。
【公式予選】
今回は48台の決勝グリッドに対して51台のエントリーがあったため、3台の予選落ちが出ることになった。11台のエントリーがあったクラス3でも1台が予選落ちとなる。さらにシリーズポイント上位3台に対する決勝グリッド確保の優先権も今回から廃止となり、予選通過の条件は均等になった。このため予選中のミスやトラブルは是が非でも避けたいところだ。

クラス3には、開幕戦3位の#19 TC-KOBE・MAX・Z33(輿水敏明/牧田克哉組)、開幕戦で優勝した#23 C-WEST ORCアドバンZ(尾本直史/山田英二組)、前回優勝した#245モバイルキャスト アドバンZ(星野一樹/井出有治組)、前回から参戦の#88 ZOILアドバンコムセントZ(小林且雄/藤井誠暢組)の計4台のフェアレディZが参加した。なお、このレースから全車がABSを装着。雨天時のドライブも安定することが期待された。
予選日の15日の朝は、気温23℃の爽やかな晴天。出場するA、Bドライバーの基準タイムクリアをチェックする「ドライバー予選」は10時から30分行われ、Zのドライバー全員が無事この予選を通過した。13時20分からの、決勝のグリッドを決める「グリッド予選」は曇天となった。13時40分〜14時のクラス3,4の走行枠で、まず#88 Zの小林が2分17秒070でクラストップに立った。続いて#245 Zの星野が2分17秒298で2位につける。開始10分で今度は#19 Zの牧田が2分16秒264でトップを奪った。#23 Zの尾本は2分17秒330で4位につけ、これでZがトップ4を独占。そしてそのまま全車の予選走行枠に突入した。#245 Zは今度は井出がアタックして2分16秒459へタイムアップを果たし2位に浮上。なおも井出はアタックを続けるが、スプーンコーナーで痛恨のコースアウト。これで#19 Zのクラスポールが確定した。また、2位が#245 Z、3位が#88 Z、4位が #23 Zとトップ4をZが独占し、表彰台独占を期待させた。
牧田克哉選手(#19 TC-KOBE・MAX・Z33、クラス1位/総合9位)
「アタックの周は1コーナーとシケインで遅いクルマに引っ掛かっているので、クリアラップが取れていたら絶対2分15秒台に入っていたでしょう。今回からABSがついたのでいい結果につながりました。鈴鹿はホームコースなので自信ありましたし、井出君より速く走れたことがとてもうれしいです」
【決勝】
16日の朝は、前夜から降りだした雨が降り続き、朝のフリー走行はウェットコンディションとなった。このセッションではNSX勢が速く、#23 Zが3位、#245 Zが4位、#88 Zが6位、#19 Zが8位。決勝で雨が続けば、荒れた展開になることも予想された。

結局雨は、弱くなったり強くなったりしながら降り続いた。熱心なファン1万人が固唾を呑んで見守る中、13時35分に水煙を上げながら48台の車両がスタート。#245 Zの井出が1周目にクラストップに立ち、#88 Zの小林、#23 Zの山田が続いた。クラスポールからスタートした#19 Zの牧田は、吸気系に水が入りエアフローメーターに水がかかり、エンジンがミスファイアを起こしてペースダウン。予定外のピット作業を2回行うことになった。2位の#88 Zにも同様のトラブルが起こり小林もペースダウン。これで#23 Zが2位に浮上した。

そして3位の#83 NSXのペースが上がり、2位の#23 Zに見る見るうちに接近してきた。67周目の最終コーナーでついに#83 NSXが前に出るが、最終コーナーでオーバーランしてグラベルを走行。この際にドライブシャフトを痛めてしまいストップしてしまった。これで楽になった#23 Zの尾本は2位をキープした。 8周目に#23 Zのすぐ後ろまで追いついた#83 NSXだったが、9周目の最終コーナーでスリップしてコースアウト。すぐにコース復帰したが再びコースアウトを喫しピットイン。こちらもポジションを大きく落とすことになった。ところが15周目の1コーナーで#23 Zがコースアウト。また追い越し禁止区間の追い越しのためにペナルティストップが課せられることになった。さらにこの#23 Zにも#19 Z、#88 Z同様のトラブルが発生しペースが上げられない。序盤からZには試練のレースになってしまった。

そのような状況でも#245 Zの井出は安定した走行を続け、中盤の40周目には総合7位を走行していた。他車両のピットインもあり総合5位までポジションを上げ、44周でピットインして星野に交代した。星野はクラストップのままコースへ復帰。中盤にいったん弱くなった雨が終盤には再び強くなったが、星野はステディに周回を続け2位の#79 NSXに1分以上の差をつけチェッカー。星野/井出のコンビは2戦連続のクラス優勝を遂げ、クラス2のポイントリーダーに躍り出た。

なお、#88 Zは4位、#23 Zは6位、#19 Zは9位だった。
星野一樹選手(#245モバイルキャスト アドバンZ、クラス優勝)
「井出先輩が頑張ってマージン作ってくれたので楽でした。金曜日の練習走行ではヘマやってコースアウトしてへこんでいたんですが、レースでは絶対に頑張ろうと思っていました。とにかく飛び出さないように気をつけて走りました」

小林且雄選手(#88 ZOILアドバンコムセントZ、クラス4位)
「トラブルで表彰台に立てなかったのは残念。今回から車両のメンテナンスが変わり、チーム体制も充実しました。次のレース(MINE)は、チームがパイクスピークに出場するために欠場ですが、十勝24時間には出場の予定です」
RACE RESULTS - CLASS 3
Rd. 3 Super Taikyu Suzuka 300miles - Sunday, 16 May, 2004 SUZUKA Circuit
Pos
(Overall)
No. Machine Race Time
Lap
A Driver(Lap) B Driver(Lap) C Driver(Lap)
1(10) 245 モバイルキャスト アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
3:32'43.150
79
星野一樹(35) 井出有治(44)  
2(15) 79 TAITEC ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
3:33'46.191
79
酒井美晃(35) 細川慎弥(44)  
3(16) 27 FINA ADVAN M3
(BMW M3/E46)
3:31'30.359
78
古谷直広(48) 筒井克彦(30)  
4(18) 88 ZOIL コムセント Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
3:32'32.435
78
小林且雄(46) 藤井誠暢(32)  
5(23) 7 MAKERS hart RX-7
(マツダRX-7/FD3S)
3:31'56.033
77
山崎学(49) 加藤正将(0) 白井剛(28)
6(25) 23 C-WEST ORC アドバン Z
(日産FAIRLADY Z/Z33)
3:32'23.790
77
尾本直史(36) 山田英二(41)  
7(27) 14 エンドレスアドバンRX-7
(マツダRX-7/FD3S)
3:33'48.366
77
杉林健一(33) 山口英光(15) 入口秀輝(29)
8(35) 83 BP ADVAN NSX
(ホンダNS-X/NA2)
3:33'05.598
74
古橋 譲(0) 玉本幸一(44) 小林正吾(30)
9(38) 19 TC-KOBE・MAX
レーシングZ33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
3:33'36.407
72
輿水敏明(28) 牧田克哉(44)  
TRACK INFORMATION
鈴鹿サーキット / 2004.05.16 / Course Length : 5864.03m
■Start Time 13:35'59  ■Finish Time 17:07'22
■Weather : Rain  ■Course : Wet  ■Entry :48  ■Start : 48
■Fastest Lap : No.33 FALKEN☆PORSCHE 2'26.971 36/82 142.24km/h
■Class C1:57Laps Class C2:56Laps Class C3:55Laps Class C4:54Laps Class GN+:55Laps