
2010年は苦しい一年でした。ミシュランタイヤの得意な菅生でトップを独走するも、前を走るマシンのタイヤカスがキルスイッチに当たり、スローダウンして順位を後退させるという、本当にアンラッキーとしか言いようのないアクシデントが起こったのが印象的です。
2011年、東日本大震災が起こり、日本が一瞬にして悲しみと苦悩に飲み込まれてしまった年でした。開幕戦は延期、第2戦が事実上の開幕戦となりました。あの時はどうしても自分たちが勝ちたかった。自分たちの優勝で簡単に深く傷を負った被災者の皆さんを癒せるようなものではないかもしれないけれども、皆さんにトップでチェッカーを受けるGT-Rの勇姿を見て欲しかった。そんな、思いでした。
そしてこの年はチャンピオンは逃すも3勝することができ、みんな笑顔でシーズンをくくることができた1年でした。
そして、2012年と2013年、チャンピオンはおろか、1勝することも出来ませんでした。
今年の最終戦もてぎはこのマシンにとっても最終戦でもありました。だからこそ、笑顔で締めくくりたいと思っていたのですが、その思いはまた叶いませんでした…。