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前日の雨は上がったものの、朝から雲が多く蒸し暑い鈴鹿サーキット。気温30℃、路面温度33℃、東からの強い風が吹くコンディションの朝10時、予選1回目がスタートした。最初の20分間はGT300の専有走行枠。開始10分を迎える直前から各車がタイムアタックのためにコースイン。35kgのハンディウェイトを積む#13 Zの影山はゆっくりとコースを周回してアタックのタイミングを計る。そして残り4分、影山は2分8秒384のタイムでトップに立った。1ランクの性能調整を受けている#47 Zの安田は2分9秒030で9位。40kgのハンディウェイトを搭載している#46 Zの佐々木は、2分9秒796とタイムが伸びず13位にとどまった。
20分間のGT500専有走行枠を挟んで10時40分から最後の20分間が全車が走行できる混走枠。その中盤に1台の車両が危険な区間で車両を停めてしまい赤旗が掲出され中断。7分後に再開となり残り時間は9分間。#46 Zと#47 Zの2台はスーパーラップ(SL)への進出をかけて、2セット目のタイヤを装着して混雑した中アタックをかけた。#47 Zの安田は走り慣れた鈴鹿で2分8秒597にタイムアップを果たし5位へジャンプアップ。また#46 Zの佐々木も2分9秒320で10位に滑り込んだ。しかし、直後に#7 RX-7が2分9秒243で逆転10位へ上がり、#46 ZはSL進出が絶たれた。
ところが予選1回目終了後に、予選3位の車両が安全規定違反でベストタイムが抹消されたことにより、このドライバーのセカンドベストタイムが予選通過基準タイムをクリアしておらず予選不通過となった。これで4位以下がひとつずつポジションを上げ、#47 Zは4位、#46 Zは10位となり、Zは3台全車がSL進出を果たすことになった。
気温30℃と変化はないものの、湿度が高い鈴鹿。15時から予選2回目が始まった。そして15時35分、SLがスタートした。トップバッターは#46 Zの安田。予選1回目にタイヤを2セット使っており、中古タイヤでのアタック。しかし「これ以上ポジションが落ちることはないと頑張った」(佐々木)デグナーカーブでブレーキがロックしてコースアウト。すぐにコースに戻ってアタックを続けたが、2分15秒567という結果になった。しかしその後2台の車両にトラブルが発生したこともあり、8位以上のポジションを確保することになった。
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#47 Zの安田は7番目の出番。こちらも予選1回目にタイヤを2セット使っており、中古タイヤでのアタック。「思い切ってアタックした」安田は2分8秒642でこの時点で2位。残り3台なので5位以上のポジションを確保した。そしてしんがりのアタックは#13 Zの影山。開幕戦(鈴鹿)と前回のSUGOでは予選1回目でトップに立ちながら、天候の変化などアンラッキーな面もありポールポジションを獲得していない。したがって今回は、なんとしても今季初ポールを獲得したいところ。立体交差までの前半区間、セクター1と2ではトップタイムを上回るタイムで通過するが、バックストレッチの終わりまでのセクター3でタイムが伸びない。最高速もトップの車両が224km/hであるのに対し212km/hと10km/h以上遅い。そして影山が叩き出したタイムは2分7秒835で3位となり、残念ながら今回もポール獲得はならなかった。性能調整を受けてリストリクターを1〜2ランク広げた車両は、後半区間のストレートスピードが伸びる。影山が走行する前まで性能調整を受けていた車両がトップ4を占める中、3位というポジション確保は大いに評価されるに違いない。
なお、#47 Zは今季最高位の5位、コースアウトを喫しながらも最後まであきらめずに走った#46 Zは8位。明日の決勝レースは、3チームとも2名のドライバーで乗り切ることになる。
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影山正美
(#13「エンドレスアドバンCCI Z」/予選3位)
「ノーミスでパーフェクトなアタック。でもリストリクターが広いクルマにはストレートスピードはかなわない。トップの2分7秒1というタイムは全然見えないものでした。ポールが本当に獲れないね、悔しい。でもクルマの状態はすごくいいので、明日は期待できると思います。シリーズポイントを多く取ってるチームが周りにいないので、早めにポジションを上げて今回のレースで点差を縮めたいです」