Report
Race Report
Round 2 OKAYAMA GT 300km RACE
GT500 class 決勝前フリー走行 RACE RESULT
「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24)がトップタイム
「カルソニック インパル Z」 (#12) が3番手、「XANAVI NISMO Z」(#23)8番手
鈴鹿1000kmレース決勝日の朝、恒例のフリー走行が行われた。決勝レースを想定した最後のシミュレーションテストとして、各チームとも30分間の走行枠をフルに使って各部のチェックを行う。そして、レースセットアップで刻むラップタイムは、決勝レースの安定周回に近いものとなる。また、今回は1000kmレースなので、3名のドライバーのウォームアップもこの時間帯に済ませておきたい。

今回のフリー走行でトップタイムを記録したのは、「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24)のエリック・コマス。前日の予選でも良い結果を出しており、右肩上がりにコンディションは上がっているようだ。

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チーム監督の近藤真彦は、「フリー走行は各チームとも搭載する燃料がまちまちなのでなんとも言えませんが、これまでになかった結果なので、チームにとっては自信となるし士気が上がりますよね。ドライバー達も何かをつかんだ顔つきですが、そういう時には欲が出るものなので、行き過ぎないように彼らを適度に抑えるのが僕の仕事だと思っています」と謙虚な態度。一方、スーパーラップで見事なポールポジション奪取をみせた「カルソニック インパル Z」(#12)は3番手タイムでフリー走行を終えた。 ポールを取ったブノワ・トレルイエは、記者会見で「耐久レースなので色々な面に気をつけないと。僕自身これまでクルマを受け取っては走るという経験があまりないので、前の人が乗ったクルマをいたわる走りを考えないといけないですね。とても長く大変なレースですが、みんなで頑張っていきたいと思います」と語っていた。

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本山哲がセットアップを行った「XANAVI NISMO Z」(#23)は、この時間は松田次生と井出有治中心に安定ラップのシミュレーションを行い、ベストタイムは8番手。 今回スポット参戦の井出有治は、「セパンも暑いけど、この湿度の高さは鈴鹿の夏の特徴ですよね。鈴鹿1000kmは随分前に走っただけど、Zは基本的に昨年のマシンとキャラクターは一緒だし、良いクールスーツなど快適装備も色々用意してもらっているので心配はしていないです。今回はスポット(参戦)ですけど、日産ファンの応援は本当に嬉しいです。いい結果を出して、皆さんの期待に応えたいです」とコメントした。「MOTUL AUTECH Z」(#22)もミハエル・クルムがセッションをスタートしてリチャード・ライアンに交代、そしてファビオ・カルボーンも満タンチェック走行を行った。3名の表情は明るく、セットアップ変更などは行わない様子。決勝レースへの準備は完了した。

RACE RESULT
Rd. 6 International Pokka 1000km - Free Practice
- Sunday,20 August, 2006 SUZUKA Circuit International Racing Course
[ 09:00 〜 09:30 cloudy / dry ]
Pos Car name No 1st Driver Laps
1 WOODONE ADVAN KONDO Z 24 E.Comas / 柳田 真孝 / 荒 聖治 1'59"167 
2 triple a サード スープラGT 66 A.Couto / 平中 克幸 / S.Ayari 1'59"331 
3 カルソニック インパル Z 12 B.Treluyer / 星野 一樹 / J.Dufour 1'59"354 
4 ARTA NSX 8 伊藤 大輔 / R.Firman / 金石 年弘 1'59"531 
5 TAKATA 童夢 NSX 18 道上 龍 / 小暮 卓史 / 金石 勝智 1'59"648 
6 RAYBRIG NSX 100 S.Philippe / 細川 慎弥 1'59"774 
7 EPSON NSX 32 L.Duval / 武藤 英紀 1'59"912 
8 XANAVI NISMO Z 23 本山 哲 / 松田 次生 / 井出 有治 1'59"955 
9 ECLIPSE ADVANスープラ 25 織戸 学 / 土屋 武士 / 野田 英樹 2'00"069 
10 ZENT セルモ SC 1 立川 祐路 / 高木 虎之介 / R.Quintarelli 2'00"128 
13 イエローハットYMS トミカ Z 3 横溝 直輝 / J.P.De.Oliveira / D.Manning 2'00"892 
14 MOTUL AUTECH Z 22 M.Krumm / R.Lyons / F.Carbone 2'01"039 
TRACK INFORMATION
Length: 5,807m
RACE RESULT
1000kmレースに備える

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ヘッドライト補助灯
レースは6時間30分程度の予定で、フィニッシュは19時30頃となる。また、日没前の18時10分にはライト点灯が義務づけられることになっている。ニスモの2台には、フロントバンパーに大きな補助灯が埋め込まれている。かつてのグループCカー、ル・マンカーを彷彿とさせるルックスだ。
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シルバーミラールーフ
ニスモのZは、今回ルーフをシルバーミラー色にしてきた。光を反射するシートを使って鏡面のようになっており、これまでのカラーリングと比較して確実に表面温度は下がっているとのこと。ルーフ温度が下がればコクピット内の雰囲気温度低下に貢献する。また、トップシーリングには断熱材が貼ってある。
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酸素カプセル
本山が「体の疲れが短時間に取れて、脳の覚醒にも効果てきめん」と話す酸素カプセルが今回導入されている。このチャンバーに横たわり、加圧した酸素を体内に直接取り込むというもの。このほか、筋肉疲労の回復のためのマッサージや疲労度が激しい場合は点滴なども行えるように準備されている。