SUPER GTのGT500クラスを戦うフェアレディZは、市販車をベースにしたレーシングカーです。スタイリングは低くワイドでかっこいいですが、市販車と比べるといくつか違う部分も見られます。もちろん車内は、エアコンやカーステレオのような快適装備は外して、車重を軽くしてあります。市販車のZは1480kgなのに対し、レーシングカーは1080kg。では、レースをするためにZにはどのような装備が搭載されているのでしょうか?
SUPER GTでは、速いクルマにはバラストを搭載するというウェイトのハンディキャップ制を設けて、性能の均等化を図っています。ですから予選や決勝で良い成績を収めると、所定のハンディウェイトを車両に積まねばなりません。載せる場所は、車両中心で低い位置がベストなのですが、なかなか理想の場所に搭載するスペースはありません。50kgまではアシスタントシート取り付け部に置く規則ですが、それ以上は、一箇所に固定せず2箇所に分けるなど、チームで判断します。