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SUPER GTは、93年にスタートした全日本GT選手権(JGTC)が発展した新しいシリーズ名称。従来、JAF(日本自動車連盟)の“全日本選手権”レースシリーズのひとつとして、04年実績で1レース平均4万5400人と国内で最も観客を集める人気のシリーズに育った。 |
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GT(Grand Touring)は、基本的に2ドアのスポーツカーをベースとしたレース用の車両で、スタイリングは市販車よりもワイド&ローに仕上がっている。またエアロパーツの装着もあり、迫力あるフォルムを生み出している。車両の中味はエンジンの搭載位置、駆動方式、サスペンションが変更され、フレームもコクピットの前後はパイプフレームの使用が認められるなど、完全なレーシングカーとなる。 |
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車両の出力が500馬力程度のGT500クラスにはニッサン・フェアレディZ、トヨタ・スープラ、ホンダNSXのワークス車両と外国車を使用するいくつかのプライベートチームが参戦。
また車両の出力が300馬力程度のGT300クラスにはニッサン・フェアレディZ、トヨタ・セリカ、ホンダNSX、ポルシェ、フェラーリなどの車両を使用するプライベートチームが参戦している。 |
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毎戦、両クラス合わせて、40台を超える車両がバトルを繰り広げている。ほとんどのレースで両クラスとも接近戦となり、GT500クラスでは最高速度は300km/h近くにも達するほどのスピードを見せる。またさらに両クラスの混走により手に汗握るスリリングなレースが展開される。さらにドライバー2名による300km程度のセミ耐久レースのため、ピット作業やドライバー交代など 、ピットにおけるバトルも見もの。加えて100名を超えるレースクイーンがサーキットを彩り、イベントを盛り上げている。
また2日間のイベントでは、初日に予選、2日目に決勝レースが行われるが、サポートイベントとしてワンメイクレースやチューニングカーのデモンストレーション走行なども開催される。
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またドライバーのトークショーやレースクイーンの撮影会なども行われ、またお昼どきに行われるピットウォークでは、車両やドライバー、レースクイーンを間近で見ることができ、またサインをもらえることもある。
チャンピオンシップはドライバー、チームに掛けられており、NISMOは93年、98年、01年、03年、04年と5回チームタイトルを獲得し、今年は3連覇を目指している。 |
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SUPER GTは、これまでの全日本選手権という日本国内のシリーズから、環太平洋を中心にしたインターナショナルなシリーズになった。昨年までもマレーシア(セパン)においてJGTCは開催されてきたが、昨年は初めてアメリカ(カリフォルニア)でオールスター戦を開催。GTレースを運営するGTアソシエーション(GT-A)では、以前から海外にマーケットを広げたい意向があり、またレース運営をスムーズにするためにスチュワード(競技委員)を年間固定化するなどの動きがあった。そして今年は、ドイツツーリングカー選手権(DTM)、V8スーパーカーズ(オーストラリア、ニュージーランド)のように、複数国においてレースを開催する“インターシリーズ”に生まれ変わった。
これにより海外のスポンサー獲得、海外からの参加などが期待できるようになった。実際、FIA GT選手権との交流を図る動きも出てきている。
なお、衛星放送でテレビ放映が中継される他、地上波でも放送が行われている。海外でもヨーロッパ、アジア、北米でテレビ中継が行われており、熱烈なファンも多い。
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