Round6
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GT300 class 決勝レポート
エンドレスダイシンアドバンZが4位
シーウェストダイシンアドバンZとNSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビアは完走
JGTC第6戦 JAPAN GT in KYUSHU 300km GT300クラス 決勝レポート
10月31日、オートポリス(大分県)
 
全日本GT選手権(JGTC)第6戦の決勝レースは、10月31日に大分県のオートポリスで行われ、#80エンドレスダイシンアドバンZが4位に入賞した。またNSC・AUTO‐STAFF・ADVANシルビアは14位、#81シーウェストダイシンアドバンZは19位だった。

31日の朝、オートポリスは霧に包まれた。8時45分に始まったフリー走行で、# 81Zの尾本がスピン。そこへ後続の#3 Zが衝突した。#81 Zはボディ左側にダメージを負ったが、ドライバーは無事だった。このセッションで#80 Zは3位で、決勝用セッティングの確認もできた。また#51シルビアは14位、#81 Zは16位だった。

天気予報では雨の確率が高かったが、サポートレースの間にパラパラと細かい雨が落ちたものの、曇りでドライコンディションのまま。観客数は4万9500人で、駐車場の車両ナンバーは、熊本、福岡、大分などほとんどが九州のものだった。薄日が射し気温18℃というコンディションの中、ローリングラップの後、14時4分に63周レースとして決勝がスタートした。

スタートドライバーは、予選2位の#80 Zが星野、予選13位の#81 Zが柳田、予選18位の#51シルビアが福岡在住で地元のレースとなる筒井。#80 Zの星野はスタート直後の混乱で4位にポジションダウンしたものの、プッシュしながら挽回の機会をうかがった。しかしトップ争いは7台が一列縦隊と、ワンミスが許されないスリリングな展開となった。#81 Zはフリー走行のクラッシュの後遺症もありペースが上げられない状態で、苦しいレースに。またこのオートポリスは高地にあるためNA(自然吸気)エンジンはリストリクター径が1ランク広げられているが、ターボ車である#51シルビアにとってはいつも以上に厳しいレースとなっていた。

レースが動き始めたのは15周目あたりから。GT500のトップがGT300のトップ争いを周回遅れにしていくころ、クラストップを走る#7 RX-7がGT500を抜かせるタイミングをうまく取って後続との差を広げた。やや遅れて2位は#19セリカ、そして#43ガライヤ、#80 Z、#77インプレッサ、#10フェラーリによる3位争いとなった。

気温の上昇のためにタイヤの磨耗が予想より早く、26周で#19セリカ、27周で#77インプレッサ、28周で#7 RX-7、そして29周目に#80 Zと上位陣が次々にルーティーンピットイン。ほとんどの車両がピット作業を終えると、#7RX-7と#43ガライヤがトップ争い、そして#77インプレッサ、#80 Z、#19セリカ、#16 NSXの4台が行き詰る3位争いを展開していた。

いっぽう#51シルビアは20周でピットインして加藤に交代。#81 Zも31周でピットインして尾本に交代し、確実な走りで入賞を目指した。

後半は#7 RX-7がじわじわとリードを広げ、2位は#43ガライヤ、そして#77インプレッサと#80 Zが表彰台をかけて3位争いを展開していた。しかし#80 Zの木下はパワステのトラブルのためにステアリングとの格闘中で、インプレッサにはついて行くものの抜くまでには至らない。ファイナルラップの第2ヘアピンでスピンした車両を避けた2位の#43ガライヤが一旦ストップして、木下と2位、3位との差は縮まったものの、かわすことはできず4位でチェッカーを受けた。#51シルビアは14位、#81 Zは19位でそれぞれゴール、完走を果たした。


木下みつひろ選手(#80エンドレスダイシンアドバンZ、4位)
「(星野)一樹のときから少しずつ症状は出ていたらしいんですが、交代して4〜5周ぐらいでパワステが効かなくなってました。しかも小さいコーナーでは大丈夫なのに高速コーナーではダメというように症状にばらつきがあって、クルマをコントロールするのが大変でした。前のインプレッサは絶対に抜く自信があったし、最終周の混乱も見えていて『いける!』と思ったんですが、ハンドルが切れませんでした。残念です」

加藤正将(#51NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア、14位)
「今の状況でやれる範囲の中で頑張りました。でもまだ改善する部分があることが分かりました。次の鈴鹿はこのシルビアで最後のレースとなりそうですし、得意なコースなので、チームのベストリザルトである7位より上の6位以上を目指します」

尾本直史選手(#81シーウェストダイシンアドバンZ、19位)
「クルマはアンダーオーバーで、トラクションがかかりませんでした。ペースが上げられないので走り方を変えたらタイムアップはしたんですが、他にも原因があるかもしれません。原因を突き詰めて、最終戦は頑張ります」


 

RACE RESULTS - GT300
Rd. 6 JAPAN GT in KYUSHU 300km
Sunday,31 October,2004 AUTOPOLIS
[ 14:00〜63Laps Fine / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Time / Laps
1 雨宮アスパラドリンクRX7 7 山路慎一/井入宏之 1:55'42.855(-3Laps)
2 ARTA Garaiya 43 新田守男/高木真一 -3Laps
3 クスコスバルADVAN インプレッサ 77 小林且雄/谷川達也 -3Laps
4 エンドレスダイシンアドバンZ 80 木下みつひろ/星野一樹 -3Laps
5 ウェッズスポーツセリカ 19 青木孝行/谷口信輝 -3Laps
6 M-TEC NSX 16 山野哲也/八木宏之 -3Laps
7 JIM RodeoDrive アドバンF360 11 松田秀士/菅 一乗 -3Laps
8 JIM Gainer アドバンF360 10 田中哲也/余郷 敦 -3Laps
9 RECKLESS MR-S 30 佐々木孝太/後藤 聡 -3Laps
10 A'PEX i-mobisess MR-S 31 田中 実/松田晃司 -4Laps
14 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 51 加藤正将/筒井克彦 -5Laps
19 シーウエストダイシンアドバンZ 81 柳田真孝/尾本直史 -5Laps


TRACK INFORMATION
Length:4,674m
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