Round4 MOTEGI GT CHAMPION RACE
TOKACHI SPEEDWAY / Hokkaido,JAPAN Sunday,July 18,2004
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GT500 class 決勝レポート
#1「ザナヴィ ニスモZ」が後半の猛追で3位ポディウムを獲得
JGTC第5戦 MOTEGI GT CHAMPION RACE 決勝レポート
9月5日、ツインリンクもてぎ(栃木県)
 
9月5日(日)、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ(1周4.801km)」で全日本GT選手権(JGTC)第5戦が開催され、首位と0.01秒差の予選2位からスタートした#1「ザナヴィ ニスモZ」が、アクシデントが続出する悪条件の中3位表彰台を獲得した。これにより、ドライバーの本山哲とリチャード・ライアンはチャンピオン連覇に向け、さらに選手権ポイントを加算することとなった。

63周の決勝レースに出走したのは42台。フォーメーションラップが開始された14:00には、低い曇天で、気温は23℃であった。朝から降り続いた雨によって路面コンディションはウェット。天気予報ではさらに降雨かあるとされていたため、各チームともスタート直前までタイヤ選択に悩まされたが、GT500クラスのほとんどはインターミディエイトタイヤを選択してレースをスタートした。

#1 Zは、本山哲がスタートドライバーを務め、2位のポジションを維持しながらレース序盤を周回。レーススタート15分後には、コースのいたるところでドライ路面が現れたが、本山はタイヤをうまく使いながらペースをキープした9周目にはトップの#35スープラがコースアウトしたため、本山は首位に躍り出ることとなった。
しかし、路面はさらに乾いていき、本山はタイヤの磨耗を抑えながらグリップを確保するのに苦労した。そして、12周目に首位を後続に譲ると、あとはトップグループに大きく離されないよう注意しながら、タイヤを守る走りに終始。26周目に7位でピットインし、ライアンにバトンをタッチした。スリックタイヤに換装した#1 Zは、他の車両が全てピットインを済ませた時点では7位であったが、その後のライアンの追い上げと上位陣の脱落などで36周目には5位、次の37周目に4位に浮上。ライアンは、先行車と20秒近くあったギャップを徐々に詰めて行き、ついに終盤の56周目にこれを捕らえて3位となると、さらに2位の車両との差を詰めるべく激しくプッシュした。最後の数周には、首位からわずか3秒差と先行する車両の背後に迫るものの、追い越すまでには至らず63周目のチェッカーフラッグを受けた。このライアンのファイトあふれる走りに、関東一円から集まった日産ファンは大いに沸きたった。

100kgのハンディウェイトを積んだ#22「モチュールピットワークZ」は、影山正美が13位からレースをスタート。オープニングラップは、混乱を巧みにかわしてポジションを2つ上げるものの、2周目に勢い余ってコースアウトしてグラベルベッドに飛び出してしまう。ここでタイムロスしたため、序盤は13位で周回を重ねることとなるが、31周目にミハエル・クルムに交代し、スリックタイヤでレースに復帰するとペースアップ。レース後半に上位車が次々とコースアウトしたり、トラブルを抱える中、クルムは着実にマイレージを重ねた。37周目には10位、51周目に9位、54周目に8位となるとそのまま63周目のゴールを駆け抜けた。

予選6位の#12「カルソニックIMPUL Z」は、ブノワ・トレルイエから3位で交代した井出有治が速いペースでトップグループに迫ったが、5位走行時にGT300車両と接触。この時にフロントタイヤにダメージを受けて、コースアウト。パンクしたタイヤではグラベルベッドから脱出できず、そのままリタイヤとなった。16位スタートの#3「G’ZOX・SSRハセミZ」は、前半の悪条件を走った金石年弘が9位まで順位を上げたが、ドライコンディションとなった後半はペースがあがらず、エリック・コマスは我慢の走行を続けた。終盤は、上位車の脱落を避け、7位でフィニッシュした。

ニスモ出川監督
「優勝を逃したのは残念でした。前半の悪いコンディションを本山は良く耐えたと思うし、後半のライアンの走りは見事でした。ピットアウトの際に#3と軽い接触があり、少しヒヤッとしましたが、おかげさまで3位表彰台が取れました。チャンピオンシップは最後の鈴鹿まで混沌とするでしょうが、これで残り2戦の戦い方が見えてきました。ファンの皆様、ご声援をありがとうございました」

#1 本山 哲
「クルマの調子が良かったので、今日は優勝できると確信していました。でも前半は非常に難しいコンディションでした。しかし、終わってみれば3位表彰台に登れたので、本当に良かったと思います」

#1 リチャード・ライアン
「今週末は大変過酷なレースでした。でも表彰台でフィニッシュすることができて、本当に嬉しいです。ハードワークをこなしてくれたチームと応援していただいたファンの皆さんに心から感謝します。チャンピオンシップのチャンスも一段と近づいてきたと思います」
 

RACE RESULTS
Rd. 5 MOTEGI GT CHAMPION RACE
Sunday,5 September,2004 TWIN RING MOTEGI
[ 14:00〜63Laps Rain〜Cloudy / Wet〜Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Laps
1 EPSON NSX 32 松田次生 / アンドレ・ロッテラー 2:04'26.986
2 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪寿一 / 飯田章 -1.069
3 ザナヴィ ニスモ Z 1 本山 哲 / リチャード・ライアン -2.514
4 DYNACITY トムス スープラ 37 ジェームス・コートニー / 片岡龍也 -14.957
5 WOODONE トムス スープラ 36 土屋武士 / マルコ・アピチュラ -41.410
6 デンソーサードスープラGT 39 ジェレミー・デュフォア / アンドレ・クート -59.879
7 G'ZOX・SSR・ハセミZ 3 金石年弘 / エリック・コマス -1'16.058
8 モチュールピットワークZ 22 影山正美 / ミハエル・クルム -1'18.782
9 RAYBRIG NSX 100 中野 信治 / 加藤 寛規 -1'46.056
R カルソニック IMPUL Z 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -
TRACK INFORMATION
Length: 4,801.379m
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