Round4 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP
TOKACHI SPEEDWAY / Hokkaido,JAPAN Sunday,July 18,2004
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GT500 class 決勝レポート
#22「モチュールピットワークZ」が初優勝
#3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」は3位
JGTC第4戦 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP 決勝レポート
7月18日、十勝スピードウェイ(北海道)
 
7月18日13時58分、十勝スピードウェイに集まった31,300名の観客が見守る中、42台のGTカーが決勝レースをスタートした。天候は快晴で、気温は29℃であった。

予選1〜3位を独占したZ勢は、#1「ザナヴィ ニスモZ」は本山哲、#22「モチュールピットワークZ」は影山正美、#12「カルソニックIMPUL Z」はブノワ・トレルイエ、ポールポジションの#3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」はエリック・コマスがレースをスタートした。

#3コマスは、トップポジションを譲ることなく好スタートを切った。コマスは、隊列を率いながら徐々にリードを広げ、10周以降には2位以下を5秒以上、そして他車がピットインし始めた35周目には約10秒の差をつけて独走態勢を築いた。そして、43周目にピットインし、金石年弘にドライバー交代した。

3位からスタートした#22の影山は、気迫のこもった走りで2周目に3位から2位にポジションアップ。序盤は#37スープラの激しい追撃にも動じることなく、隙のない力強いドライビングを見せた。影山はポジションを守りきって、早めの38周目にルーティンピットに滑り込んだ。ニスモメカニックの迅速な作業でコースに送り出されたミハエル・クルムは、遅めに5周後にピットインした#3金石のアウトラップで前に出ると、危なげない走りで首位を快走。2位#3金石との間合いを巧妙にキープしながら、後半までレースをリードし続けた。最終周の8周目には、猛然とダッシュをかけてきた#6スープラが#3を抜いてクルムの背後に迫ったが、振り切ってトップでチェッカーラッグを受けた。#3が3位でフィニッシュしたため、表彰台の1位・3位をZが占める結果となった。また、優勝した#22の影山は、今回の勝利がJGTC通算7勝目となり、最多勝利ドライバーとして記録されることとなった。

予選2位の#12は、序盤には3位で周回したものの、9周目に#37スープラに先行を許した。井出有治に交代した後は5位をキープし、そのままゴールに向かうと思われたが81周目に#37に再び先行され、フィニッシュ間際には燃料系のトラブルが発生してピットイン。 そのままピットでレース終了を迎えることとなった。

10番グリッドからレースをスタートした#1本山は、序盤を10位、その後11位を走行。ソフトタイヤに交換したリチャード・ライアンが後半の追い上げを試みる予定であったが、53周目の第1コーナーで#8NSXと接触してしまう。右フロント部を壊したためピットインするが、リアサスペンションに受けたダメージは予想以上に深刻で、レース続行を断念することとなった。

ニスモ 出川監督
「実力で勝てて本当に嬉しいです。勝因は、マシンセットアップ、タイヤチョイス、ピットワーク、そしてドライバーという4要素が全て理想的に働いたことです。ミスはひとつもなかったと言えます。ここでは#22に勝って欲しいと願っていたので、格別です。サポートしていただいた多くのファン、スポンサーの皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました」

#22 ミハエル・クルム
「予選ではセットアップがうまくいかず3位でしたが、レース前半は(影山)正美が完璧なレースをしてくれました。僕は(金石)年弘をキャッチした後は、ポジションを守っただけ。でもトラフィックに運悪く遮られてしまうと、あっと言う間に追いつかれてしまうので、最後の最後まで勝てるかどうかわからなかった。次のもてぎはウェイトが100kgになってしまうので、ちょっと苦しいけど最後までチャンピオンシップをあきらめずに頑張ります」

#22 影山正美
「最多勝ドライバーになれたのは皆さんのおかげです。前半の接近戦はある程度予測していたけど、バックマーカー(周回遅れ)の処理に手間取るとすぐに追いつかれてしまうので気が抜けなかった。今回は金曜日から上手くセットアップが進んだし、自信はありました。チャンピオンシップでも最後まで生き残りたいです」
 

RACE RESULTS - Race Combined
Rd. 4 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP
Sunday,18 July, 2004 TOKACHI SPEEDWAY [ 13:58〜89Laps Fine / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Laps
1 モチュールピットワークZ 22 影山正美 / ミハエル・クルム 1:56'32"111
2 エッソウルトラフロー スープラ 6 脇阪寿一 / 飯田章 -0"686
3 G'ZOX・SSR・ハセミZ 3 金石年弘 / エリック・コマス -1"693
4 WOODONE トムス スープラ 36 土屋武士 / マルコ・アピチュラ -22"776
5 DYNACITY トムス スープラ 37 ジェームス・コートニー / 片岡龍也 -41"446
6 EPSON NSX 32 松田次生 / アンドレ・ロッテラー -1'13"154
7 デンソー サードスープラ GT 39 ジェレミー・デュフォア / アンドレ・クート -1'16"493
8 TAKATA童夢NSX 18 道上 龍 / セバスチャン・フィリップ -1Lap
9 イエローハットYMSスープラ 35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -1Lap
10 RAYBRIG NSX 100 中野信治 / 加藤寛規 -1Lap
11 カルソニック IMPUL Z 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -2Laps
R ザナヴィ ニスモ Z 1 本山 哲 / リチャード・ライアン -37Laps
TRACK INFORMATION
Length: 3,405.87m
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