Round4 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP
TOKACHI SPEEDWAY / Hokkaido,JAPAN Sunday,July 18,2004
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GT300 class 決勝レポート
息を飲むレース展開でシーウェストダイシンアドバンZが
3位表彰台を獲得
JGTC第4戦 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP
GT300クラス 決勝レポート
7月18日、十勝スピードウェイ(北海道)
  JGTC第4戦の決勝レースは、7月18日に十勝スピードウェイで89周レースとして行われ、気温29℃というコンディションの中、柳田真孝/尾本直史組の#81シーウェストダイシンアドバンZが3位表彰台を獲得し、木下みつひろ/星野一樹組の#80エンドレスダイシンアドバンZも9位と、2台のフェアレディZが2戦連続で得点圏内入賞を果たした。また、加藤正将/筒井克彦組の#51NSC・AUTO‐STAFF・ADVANシルビアは、16位で完走した。

決勝日は朝から晴れとなり、3万1300人のファンが見守る中、13時58分に決勝レースがスタート。クラスポールの#81 Zは柳田、予選3位の#80 Zは木下、そして予選19位の#51シルビアは加藤がスタートを担当。オープニングラップのパドックベンドで予選2位の#63ヴィーマックが#81 Zのインを突こうとしたがスピン。これに#80 Zが接触してミラーを失い、#31MR-Sに先行されるなど、序盤からレースは混乱。ミラーを失った木下は4周目に#11フェラーリにかわされると、#16NSX、#43ガライヤとの4位グループを形成した。しかし24周目にはミラーがなく後方視界が満足でないために2台にかわされ6位にドロップした。38周と予定より早くピットインした木下は星野に交代。メカニックもミラーも取り付けて#80 Zを13位でコースへ送り出した。

いっぽうトップの柳田は、10周を過ぎたころから徐々に後続との差を開き始め、20周目の時点で2位#11フェラーリとの差は約6秒に。さらに中間点に近い42周目には2位#11フェラーリに18秒もの差をつけ、49周でピットイン。ピットワークも決まり交代した尾本はトップのままでコース復帰した。2位#43ガライヤとの差は約3秒。
しかし60周を過ぎたあたりから#43ガライヤの方のペースが勝るようになり、2台の差は見る間に接近。64周目にはテールtoノーズとなった。尾本は67周目の最終コーナーで、コーナリングスピードで勝る#43ガライヤにいったん抜かれるが、ストレートで逆転してトップを譲らない。しかし#43ガライヤは再び尾本の背後にピタリとつけ、68周目の最終コーナーで尾本はオイルに乗ってコースオフ。なんとかコースに戻るがポジションを3位に落とすことになった。70周を過ぎたあたりでで#81 Zの尾本に#19セリカが追いついた。しかし焦ったのか、#19セリカは78周目の2コーナーでスピン。尾本はこれで楽になり3位でゴール。優勝は逃したものの表彰台を獲得することになった。

#80 Zの星野は、交代してすぐにエンジンが思うように吹けないというトラブルを抱え、なかなか思うような走りができない。それでも粘り強い走りを続け、9位までポジションを上げてチェッカーを受けた。これでGT300クラスのZは2戦続けて2台とも入賞。ポイントランキングでは#81 Zが7位、#80 Zが11位となった。

なお、#51シルビアはガソリンを軽めに積んで2回ピットというチャレンジングな作戦を敢行したが、大きな効果は得られず16位ゴールとなった。



尾本直史選手(#81シーウェストダイシンアドバンZ、3位)
「悔しい! セリカに抜かれかけたときは、もうここで頑張らなあかんわ、と思って頑張りました。だってあそこで抜かれたら大変なことになると思って。1回緊張の糸が切れかけたんですが、もう一度落ち着いてもう1回行こうと思って(頑張りました)」

柳田真孝選手
(#81シーウェストダイシンアドバンZ、3位)

「もうちょっと僕が頑張ってリードを築いていれば、尾本さんをもう少し楽にさせてあげることができたかもしれないです。ピットの時にメカニックさんは一生懸命やってくれて完璧だったんですが、僕が慌ててドリン
クのホースを挟んでしまったりしてミスが出てしまいました。(後半戦は)優勝したいので、みんなで頑張って優勝を狙います」
木下みつひろ選手(#80エンドレスダイシンアドバンZ、9位)
「1周目のヘアピン(パドックベンド)で#63ヴィーマックがスピンしたときに、当たってミラーがなくなったんです。後続がいないときは落ち着いて走れるんですが、追いつかれると距離感も分からなくなってペースが上げられなかったですね。クルマもタイヤも良かっただけに残念です」
 

RACE RESULTS - Race Combined
Rd. 4 HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP
Sunday,18 July, 2004 TOKACHI SPEEDWAY [ 13:58〜89Laps Fine / Dry ]
Pos Car Name No. Driver Name Laps
1 ARTA Garaiya 43 新田守男/高木真一 1:56'38"962
2 M-TEC NSX 16 山野哲也/八木宏之 -3"050
3 シーウエストダイシンアドバンZ 81 柳田真孝/尾本直史 -18"515
4 JIM Gainer アドバンF360 10 田中哲也/余郷 敦 -20"907
5 A'PEX i-mobisess MR-S 31 田中 実/松田晃司 -26"213
6 クスコスバルADVAN インプレッサ 77 小林且雄/谷川達也 -29"368
7 ウェッズスポーツセリカ 19 青木孝行/谷口信輝 -41"507
8 JIM RodeoDrive アドバンF360 11 松田秀士/菅 一乗 -1'10"076
9 エンドレスダイシンアドバンZ 80 木下みつひろ/星野一樹 -1Lap
10 雨宮アスパラドリンクRX7 7 山路慎一/井入宏之 -1Lap
16 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 51 加藤正将/筒井克彦 -2Laps
TRACK INFORMATION
Length: 3,405.87m
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