Volume 2

GT500初勝利までの道のり

1996年にはJTCCを戦う一方、全日本GT選手権(JGTC)のGT300クラスに、星野一義率いる星野レーシングからデビューし、活動の範囲を広げた。GT300シルビアでの走りを通して星野は本山の才能を認め、JGTCで2シーズン目の1997年には、自らのパートナーとして起用した。本山はR33型スカイラインGT-Rで、GT500クラスへ進出することになった。

同年のJTCCではNISMOでカミノに乗り2勝を挙げ、最終戦までシリーズチャンピオン争いを展開した。期待の若手選手であった本山は、いまや日産陣営の主力選手であり日本レース界のトップ選手となっていた。

翌1998年には鈴木亜久里のARTAに移籍しGT500クラスを戦う一方、日産チームでル・マン24時間レースへ出場、日産R390 GT1で総合10位完走を果たした。本山はNISMOのエースとしての立場を固めていく。

そして1999年、本山にとって大きな節目が訪れる。JGTCでNISMOのエースとなり、GT500クラスで初めての優勝を遂げるのだ。さらに、富士スピードウェイで開催されたル・マン富士1000km・LMPクラスではNISMOから日産R391に乗って出場し、優勝している。

FNでは3勝してシリーズチャンピオンを最終戦まで争いランキング2位となった。日本国内で開催される様々なカテゴリーで本山は猛威をふるい始めた。

Volume 3:2年連続GT500クラスチャンピオン