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モータースポーツ

2016.09.02

Round 6 SUZUKA

鈴鹿1000㎞は、SUPER GTのカレンダーの中で、ドライバー、チーム、メーカーの誰もが一番勝ちたいと思うレースです。レースの前に、僕たちのチームは鈴鹿でテストを行いました。レースに向けて正しいタイヤスペックを選ぶのはとても重要だからです。

Friday - 8/26

金曜日、僕らは名古屋経由でサーキットに向かいました。3時に到着し、チームミーティング、ドライバーブリーフィング、自転車でのコース走行をしました。自転車で(笑)!僕は何度も走ったことがあるサーキットであっても、サーキットに行くたびにコースを歩くのが好きです。今回はチームの自転車で行くことになったのですが、その自転車はなんとバッテリー付きでした!おかげで登り坂のセクター1は助かりましたが、もし誰かが僕が登り坂で自転車を漕いでいるのを見たとしても、それは僕の力ではなく、電動アシストのおかげです!ドライバーブリーフィングでは、ドライバー全員で、先日イタリアで起こった地震の支援のための動画撮影に参加しました。

鈴鹿には、たくさんの人が話題にする食事がありますが、それはウナギです!カズキは鈴鹿でウナギを食べるのが大好きで、行きつけのスペシャルなレストランがあります。僕も今シーズンの初めにF3のチームメートと一緒に行ったことがあり、気に入っているところです。僕たちはカズキのお父さんの名前がついた特別メニューを頼みました。おいしかった!ウナギには強壮効果があり、スタミナがつくと教わりました。それこそ、日曜日に6時間もの間、僕たちが必要とするものです!

Saturday - 8/27

土曜日、僕たちの予選前の走行は、公式練習が1回とサーキットサファリだけでした。公式練習はかなりスムーズに進みましたが、車のバランスについては完璧にハッピーというわけではありませんでした。スプリングとダンパーを変更してサーキットサファリの間に試してみようとしたのですが、カズキが車に乗り込もうとした瞬間、問題発生!話し合いの結果、スプリングとダンパーの変更がいいかどうかわからない状態で予選に行くのはリスクが大きいので、元のセッティングで行くことにしました。

GT-R GT3で予選に行く時は、セッションが始まるだいぶ前から車に乗り込み、ヘルメットをかぶってイヤープラグから音楽を聴きます。F3の時は、なるべくぎりぎりまで乗らないのですが!

予選では、僕がQ1に行き、うまく1ラップをまとめることが出来ました。GT-R GT3の走りでは一番良かったかもしれません。タイヤのピークグリップが1ラップしかないので、本当にあわただしいです。サーキットによっては、アタックラップが2周可能なこともあり、2周目でタイムを更新できるのですが、鈴鹿はセクター1とセクター2の高負荷により、それは出来ません。Q2進出を果たしましたが、それはいい意味でサプライズでした!カズキがQ2を担当し、最高ドライビングをしてくれて、日曜日のレースを11番手からスタートすることになりました!

Sunday - 8/28

僕はサーキットではほとんど天気予報を見ません。雨が好きなので、いつもは天気を気にしないのですが、今回ばかりはドライでレースをしたかった。僕らはドライの方がより競争力があるからです。日曜日の朝、ホテルのカーテンを開けたとき、僕はがっかりしました!

走行前のウォームアップでは、コースは全周でまだ濡れていました。僕らはスリックを選び、いつもより柔らか目もセットアップにしました。リアを大きく振るのも簡単だし、ちょい濡れのコースをスリックで走るのは本当に楽しかったです。この時僕は、アウト側から誰かをオーバーテイクするときに使うことになる、走行ライン以外の場所のグリップを試していました。このような知識はオープニングラップでポジションをいくつか上げるのに役に立つのです。

グリッドについたとき、スリックを履いていたのは僕たちとあと2台だけでした。この時点でレースが始まれば、と願いました。そうすれば、ウェットタイヤを履いている車は数周でスリックに替えるためにピットインしなければならないから!でも僕たちには30分間の待ち時間があり、GT300では1台を除いて、レーススタートに向けてスリックに変えていました。

レースのスタートは、タイヤの温度がすべてでした。序盤でいくつかポジションを挙げ、いつもと同じようにすごくエキサイティングでしたが、最初の数周はとてもクリーンなレースでした。

僕が担当した3回のスティントで、毎回21号車のアウディと遭遇しました。必ず激しいバトルになったのですが、クリーンなバトルでした。お互いに敬意をもって戦っているときのレースは本当に楽しいものです。また、レース中に何度か、スリックを履いているときに雨が降り出したことがありました。ピットに戻るほどではないけれど、路面が(雨で濡れて)光っているか、遠くをちゃんと見てないと、簡単にコースアウトしてしまうような雨でした。

今回のレースは今シーズンで一番難しいレースでした。ピットストップもとてもうまく行き、B-Maxのメカニックは毎回完璧な仕事をこなしましたし、ドライバー交代もきっちりと実行し、僕とカズキは毎周ハードにプッシュしましたが、10位のポジションしか取れませんでした。2ポイント獲得し、僕たちは今選手権で4位になりました。

レース後は、その日の夜遅くに羽田から発つ飛行機に乗るため、サーキットをとても早く出なければなりませんでした。レースの後、こんなに急いでサーキットを出たことはこれまでありませんでした!

次は日本を離れてタイでのレースになりますが、GT-R GT3とチームは過去2年とてもいい成績を収めているところなので、今年も同じような結果になるよう願っています!

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