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モータースポーツ

2016.04.11

Round 1 岡山

Friday - 4/8

金曜日の朝はチームメイトのカズキと品川駅で待ち合わせていたので早起きをしました。品川駅はとても混んでいました。日本の鉄道は常に時間通りで、同じ方面に行く電車がひっきりなしに出ています。駅にはダークカラーのスーツを着て通勤する人たちの海のようでした。そして文字通り電車のドアから人があふれ出るようでした。僕は最初に来た電車に乗り損ねてしまいました。というのも、まだ心の準備も出来ていなかったし、大きなレース用のバッグとヘルメットを持ってもみくちゃにされるにはまだコーヒーが足りていなかったからです。

カズと僕は品川駅から新幹線で岡山に向かいました。岡山駅でレンタカーを借りてサーキットに到着すると、午後はメディア用の対応がありました。TVで名前が出るときに使われる顔写真を撮ったり、コース上で僕たちのB-MAX NDDP GT-Rと一緒の“スーパーヒーローポーズ”の写真を撮ったりしました。

Saturday - 4/9

土曜日も渋滞を避けるために朝早く出発。チームミーティングが走行のぴったり1時間前から予定されていたので、時間通りに着いていることが大事でした。遅刻してしまうとミーティングが遅れ、44台のGTカーの公式練習に向けた暖機が始まってしまうと、その音で大事なミーティングの話がかき消されてしまうからです!

公式練習は1時間35分のセッションで、僕たちはこの時間を使って予選向けのセットアップをしました。カズがまず走行を担当し、車両バランスのベースラインを決めるためニュータイヤでピットを後にしました。レースの週末、いつもならセッション中で運転していないときは無線のヘッドフォンをしてドライバーとエンジニアのやり取りを聞いているのですが、日本語がまだそのレベルでないので、音楽を聴きながらタイミングモニターを見て、クルマのパフォーマンスについてカズが何と言っているのかをエンジニアに聞いたりしていました。

僕はセッションの後半に中古タイヤで数ラップ、そしてニュータイヤでも走行したのですが、僕らのリザルトは13番手に沈んでいたので、がっかりしました。予選までに中速コーナーの侵入から中ほどまでのアンダーステアを修正する必要がありました。

SUPER GTの予選にはQ1とQ2があって、上位14台がQ2に進み、ポールポジションを狙うことが出来ます。僕はQ1を担当しました。セクター2まではいい感じだったのですが、セクター3にアタックラップを始めようとスロー走行していたクルマが僕の前にいたのです!幸いにもロスしたタイムは僕たちのQ2進出を阻むものではなく、僕は10位につけました。カズがQ2を担当し、ポールポジションを狙って走りましたが、Q2では大幅なパフォーマンスアップを果たしたクルマがたくさんいたようで、最終的に10位になりました。

Sunday - 4/10

日曜日。日産を応援してくれるたくさんの人たちやファンの人たちに会って、挨拶をしたり、サインをしたり、写真を撮ったりしました。また、80人以上のドライバーが集った、SUPER GTで活躍したドライバー、脇阪寿一さんの引退セレモニーがありました。

一日を通して、僕は出来るだけたくさん水分を摂るようにしていました。GT-Rのコクピットは暑くなるのですが、今回はエアコンを使わないことにしていたので、体調はベストにしておきたかったのです。カズが78周のレースをスタートし、中間ぐらいで交代する予定で、スケジュール通りにグリッドにクルマが並んだのですが、僕は自身最初のSUPER GTレースのスタートを見逃してしまったのです!水分を摂り過ぎて、トイレの列に並んでいたのでした!

カズはいいタイムで、5位から9/10位の集団について行っていました。すぐにGT500との混走が始まり、1周あたり6-7秒早いGT500車両はコースをくねくねと走り抜けて行きました。それを見るのはすごく面白いのですが、実際その中を運転するのはもっとエキサイティングです!

リアタイヤが厳しくなっていったので、30周でピットインすることになりました。と言うことは、僕は45-48周を担当するという意味です。僕たちはスティントを通したリアのグリップを考慮して、カズよりも硬めのタイヤを選択しました。

ドライバー交代はうまく行きました。リアタイヤの表面に熱を入れるために盛大にホイールスピンさせてピットを後にするのは、すごくかっこいいと自分でも思います。

40周にわたって8位をキープしたのですが、最後の5周でリアタイヤが厳しくなってきてしまいました。こんな時、イライラしたりオーバードライブしたりしてしまいがちですが、それは悪影響にしかなりません。僕とカズは全力を尽くし、その結果10位となりました。正直言って、10という数字にうんざりしてしまいました。僕とカズキとB-MAXチームは、次の富士のレースでは、10からゼロを取って、ただの1だけにしたいと思います!

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