INFINITI GRAND PRIX of MIAMI
360°サラウンドの 全開咆哮
April 8, 2001 Homestead International Speedway(Miami, Florida)
■2001インディ・レーシング・リーグ(IRL)第2戦
シリーズの大半がオーバルトラックで行われるインディレーシングの魅力は、なんといっても全周サラウンドで耳をつんざくエキゾーストオーケストラだ。30台以上の3.5リットル・650馬力エンジンの全開咆哮が、大観衆をエキサイトさせる。そして、安価に、スリリングに、そしてクール(アメリカン英語でカッコィーの意味)にレースを演出するための徹底したレギュレーションコントロールによって、誰にでも勝てる可能性があり、レース中もレースリーダーがめまぐるしく変わるドラマチック性も目が離せない。一方、コーナリング時に一瞬だけスロットルを抜き、瞬時にフル加速するレースなだけに、サスペンションや空力の微妙なセッティングでハンドリングの優位性が変わり、燃費によってピットインの戦略が勝敗を大きく左右するなど、チームのマシンセッティング能力が問われる。また、ドライバーも一瞬のスロットルワークや判断タイミングによっては瞬間にポジションを落としてしまうため、緊張感の連続は体力の限界へのチャレンジでもある。
2001年4月8日、ニッサンの北米における高級ハイパフォーマンス車ブランドであるインフィニティが、初めてIRLシリーズの1戦に冠スポンサードすることとなった。フロリダ半島のほぼ先端に位置するホームステッドスピードウェイでIRLレースが開催されることもまた、初めてである。
このINFINITI GRAND PRIX of MIAMIを通じて、ニッサンとIRLの近況をお伝えする。
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