このたび2003年からのエンジンルールが発表された。これまでのGM、インフィニティに加え、その合意にトヨタが参画していることが話題を呼んでいる。トヨタとしては、現在のCARTシリーズに参加するための原動力が「インディ500」の勝利であったため、その選択は必然といえる。
「モータースポーツは、常に接近したコンペティションが展開されなければならない。インディ・レーシング・リーグでは、その接近コンペティションと開発コストが効果的かつ公平を維持していなければならないと主張している」とインディアナポリススピードウェイ及びインディ・レーシング・リーグのCEOであるトニー・ジョージは声明した。
基本的には2000-2002年仕様から大幅な変更はなく、インディ・レーシング・リーグ用レース専用エンジンは、指定エンジンマニュファクチャラー製の3.5リットル、32バルブ、V型8気筒、自然吸気と定められた。
「エンジンは、基本的に現在インディ・レーシング・リーグ・ノーザン・ライト・シリーズに投入されている形式と同等となる予定だ」と、IRLの副社長であるブライアン・バーンハートは語った。「ただし、旧型の4リットルエンジンから3.5リットル排気量に移行するため定めた型化、軽量化事項についてはいくつかのマイナーチェンジが許される。また、2つの仕様変更が予定されており、ひとつはシリンダーあたりに2番目のインジェクションノズルの新設が認められ、もうひとつはカムシャフトがチェーン駆動かギヤ駆動にセレクトできるようになる。ふたつめのインジェクションノズルを追加することは、中速域のパワーバンドを拡大することができ、ロードコース、オーバルコースのどちらにも対応させることが容易になるからである」
2003年以降、益々IRLシリーズが隆盛になることは約束されている。フォードもIRLへの参入を示唆しているようだ。