2001パリ・ダカールは10日、前半戦の行程を終え、休息日を迎えるモーリタニア中西部の町、アタールに到着した。1日のパリ・スタート、4日からのモロッコステージ、そして8日からモーリタニアに入ったラリーの4輪部門は、序盤はJ-L・シュレッサーのバギーがリードするも7日のSS中にCPのコントロールゾーン内での押しがけにより、1時間のペナルティを課されるというハプニングでトップの座はシュレッサーのサポート役であるJ‐M・セルビアに。
ところが10日の砂丘ステージでセルビアはスタックして遅れ、三菱パジェロの増岡浩が首位に。さらに9日のループ状コースを形成したGPSポイントの1点について、これを5km以上離れて通過した上位選手に離れた距離に応じたペナルティが課されることとなり、これで30分のペナルティを受けた増岡選手にシュレッサーが続くという波乱の展開に。
日産勢の最上位はT2テラノのドゥラベルニュが7番手で追っている。ドゥラベルニュ、デメビウスのT2テラノは同じくT2仕様のパジェロを凌ぐパフォーマンスをたびたび見せているが、肝心なところでパンクを喫するなど、順位を思うように上げられずにいるのが悔しいところだ。
一方、T1では同じく日産テラノを駆るS・ペテランセルが僚友のJ・リビエールと共に最大のライバルであるメルセデスベンツML430のP・ラルティーグ、T・マニャルディ、J‐P・ストゥルゴらを相手に丁丁発止の戦いを続け、目下総合でも11番手という好ポジションでT1トップの座を固めている。
今大会でデビューを飾ったVQ35DE型エンジンを積む新型テラノのT1部門での活躍は、これまでの三菱パジェロエボリューションT1のお株をそっくり奪った格好。最も改造範囲の限られるT1クラスでの活躍は初代テラノに続くもので、車両としての素性の良さを大いにアピールしている。
ラリーは12日から後半戦に入り、16日ネマまでのモーリタニア砂漠でのステージが山場と目されている。