ドスード・ニッサンモータースポーツは今年2台のテラノをT1クラスにエントリーしている。そのうちの1台をドライブするのは、2輪でこのサハラ越え冒険ラリーを7回も制しているペテランセルで、ウィリー・アルカラスと組んでいる。
T1クラスは最も標準車両に近いカテゴリーである。この新たなチャレンジにエースのペテランセルは魅了されている。
ペテランセル「アンドレ・ドスードが電話をくれて、T1マラソンクラスに出ないかと誘ってくれたんだ。2年前に初めて4輪でラリーに出たのが彼のチームだったから、チームの実力は知っている。だから即座に挑戦することにしたんだ。今回はまるっきり初めてのことばかり。今までとは違うアプローチになる。と言うのも、T1クラスで勝つためには車をいたわり続けなければならないから。これは絶対面白くなる。それにT1での勝利はメーカーが一番狙っているものだしね。」

ドゥラベルニュとデメビウスのT2テラノに加え、ペテランセルとリビエールのT1デュオもスマートに見える、とドスード・ニッサンモータースポーツも喜んでいる。「私が作った車には絶対の自信がある」とアンドレ・ドスード。
「車がいいときはドライバー選びも簡単なんだ。ステファン(ペテランセル)がフリーなのを知っていたので、3週間かけて契約を結んだ。T1マラソンクラスのテラノをドライブするトップクラスのドライバーがもう一人必要だったんだ。メジャーなパーツ(エンジン、ギアボックス、デフ)はシールされていることを忘れちゃいけない。それによって"クリーン"で堅実な運転が要求されるからね。このチャレンジはステファンをやる気にさせたよ。エジプトラリーで3位に入った車はまさに新品同様だった。コンペティションは厳しいかもしれない。でも我々は、今までにこれほど勝利に近いポジションにいたことはない。」