Sunday, June 2, 2002
ファルケン☆GT−R
ニュルブルクリンク24時間レースレポート Vol.7


決勝レポート〜フィニッシュ!
ファルケン☆GT-R、日本車過去最高の
5位で歓喜のチェッカーを受ける!


 記念すべき30回目のニュルブルクリンク24時間レースにおいて、ファルケン・モータースポーツが走らせる日産スカイラインGT-Rは5位入賞を果たした。クライスラー・バイパーやポルシェ996 GT3といったフルGTカーを相手に一歩も引かずに渡り合い、チームとしては初挑戦となった98年の6位を上回る成績を残すこととなった。そのこともあって、フィニッシュ直後にはドライバー、そしてスタッフ全員から笑みがこぼれていた。

 しかし、ゴール間際には一瞬冷やっとする一幕もあった。ラスト1時間を間近に控えたショイスマンのドライブ中に、バックミラーをよく見ていなかったマシンにファルケン☆GT-Rが接触されたのだ。マシンはスピンし、左のリヤタイヤがバースト。しかしながら幸いだったのは、フェンダーを少し痛めただけで足まわりにはダメージがなかったこと、そしてその場所がピットからそう遠くなく、難なく戻ることができたことだ。 当初の予定よりも1周早かったものの、そのタイミングであれば準備は万端。大したロスタイムもなく、チームはフィニッシュドライバーとして田中を指名。そして、間もなくコースに送り込んだ。

 それまで自身としてはノーミスだった田中だけに、残り1時間の走行は全く危なげなく走り抜き、ピットウォール脇でスタッフが見守る中、右手を高々と上げてフィニッシュ! その直後、スタッフは握手をかわし合っていた。「僕にとって、ニュルの24時間は99年以来2回目。僕が出るとちゃんと完走できるんですねぇ(笑)。そのあたりは強調しておかないと。それはともかく、僕としてはいい仕事ができました」と田中。

 なお、ザクスピードのクライスラー・バイパーGTS-Rが最後までスピードを衰えさせることなく駆け抜け、なかなか連勝を許されなかったジンクスを打ち崩して、2位に2周もの差をつける圧勝。サーキットのゲート脇にガレージを構えるチームだけに、まさに地元に錦を飾ることとなった。


決勝レース結果 ニュルブルクリンク・サーキット(1周25.947km)
POS DRIVER CAR LAP
1 P.ザコウスキー/P.ラミー/R.レヒナー Chrysler Viper GTS-R 141周
2 J.アルツェン/A.クラーセン/M.エストレイヒ/T.ベルンハルト Porsche 996 GT3 139周
3 W.デストレー/K.ヨデクスニス/P.フルファーシェイド/E.アルトフ Porsche 996 GT3 137周
4 G.シルバーマイア/N.ロイトビラー/D.ショルンシュテイン Porsche GT3 137周
5 R.アッシュ/D.ショイスマン/木下隆之/田中哲也 NISSAN Skyline GT-R 135周
6 M.ベーダー/T.ハーゲンメイヤー/R.シャル/A.ボーフェンジーペン BMW M3 133周
27 三好正己/大井貴之/日下部保雄/桂伸一 Mazda RX-7 122周


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スタート
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