Sunday, June 2, 2002
ファルケン☆GT−R
ニュルブルクリンク24時間レースレポート Vol.6


決勝レポート〜18時間
微妙な差を保ちながら5位キープ
残り6時間で何かが起きるか?


 前回のレポートのテーマが夜への突入であったのに、このレポートをお届けする18時間目は、こちらの時間で午前8時である。日本より緯度の高いせいで、夜の訪れが遅いのはすでに納得済だったが、当然のことながら朝の訪れもまた、かなり早かった。現時点で、空はスタート時点にまして澄みわたっているものの、いったん闇で空気は冷やされたため、温度はかなり低め。厚めの上着がないと、長いこと外にはいられないほどである。

 さて、気になるレースの行方だが、実は上位陣に順位の変動はほとんどない。トップをバイパーそのままに、3台のポルシェが続き、そして我らがファルケン☆GT-Rといった具合で、この背後にもポルシェは続いているものの差は大きく、よほどのことがない限り、ポジションを脅かされることはないだろう。18時間目を過ぎて、間もなく木下からショイスマンへとドライバーチェンジ。もちろん、順位は動かず。

「クルマはいたって順調。何も今のところ問題はない。だけど、前との差はねぇ。神頼みだね」とは、降り立ったばかりの木下。 仕事の充実に満足しつつも、なかなか勝負の機会を与えられないことに、やや不満げな様子ではあった。

「タイヤに関するトラブルは一切ありません。その点に関しては喜ばしい限りなんですが。トップのバイパーはライバルがいない分、自分たちでペースが作れるので、何もトラブルに見舞われずにいるのでしょう。でも、まだライバルに何があるか分からないと、信じていたいですね」と横山マネージャー。これから6時間後にはゴールを迎えるとともに、最後のレポートをそれから間もなくお届けする予定である。まだ、誰も勝負を諦めてはいない。


決勝レース途中経過(18時間経過)
POS DRIVER CAR LAP
1 P.ザコウスキー/P.ラミー/R.レヒナー Chrysler Viper GTS-R 105周
2 J.アルツェン/A.クラーセン/M.エストレイヒ/T.ベルンハルト Porsche 996 GT3 103周
3 G.シルバーマイア/N.ロイトビラー/D.ショルンシュテイン Porsche GT3 102周
4 W.デストレー/K.ヨデクスニス/P.フルファーシェイド/E.アルトフ Porsche 996 GT3 101周
5 R.アッシュ/D.ショイスマン/木下隆之/田中哲也 NISSAN Skyline GT-R 100周
6 E.デーレン/K.C.リュック/K.アベーレン/E-P.バーバー Porsche 996 GT3 99周
41 三好正己/大井貴之/日下部保雄/桂伸一 Mazda RX-7 89周




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