Team Manager Interview
Team Maneger Interview
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常に全力で戦う! インタビュー 飯嶋嘉孝 ニスモ監督
「昨年の10月頃から今シーズンに向けて、マシンとチームを作り上げてゆく、というプロセスを自分なりに進めてきたつもりです。まず明確な目標を置く、日産流に言えば達成すべき内容を“コミットメント”するべきであり、それを『ダブルタイトルを獲る』としました。昨年はチームタイトルは3連覇できましたが、ドライバータイトルは(最終戦鈴鹿の)わずかに1.5秒差で失ったわけで、この両方を手にすべく戦ってゆこうということです。

そこでニスモとしてこの目標を達成するための方策を考えました。まずドライバー。高い能力を持つベテランと速くて安定性もある若手を組み合わせ、お互いを刺激しあうことにより高いレベルに到達してもらう。チーム全体としては戦う組織としての強化とリフレッシュ。そこで(グループC、JGTCにおいてトラックエンジニアを務めた)大ベテランの岡(寛)さんに現場に戻っていただいて、チームマネージャーの水城(仁)とともに、“助さん、格さん”ではないけれど、私の両腕としてチームを動かし、私が責任を取るという体制を組みました。ニスモ本来の強さのミスのない速いピットワーク、車づくりのためにメカニックたちにも頑張ってもらうことにしています。彼らもすべてにおいてプロフェッショナルですし。クルマやドライバーだけの力だけではなく、チームの総合力で目標を勝ち取りたいですね。

ニスモは常に“チャレンジング”であることが大事です。SUPER GTの競技規則は複雑で、その中でチャンピオンを獲るために戦う。その中でどのレースも、どんな時でも、ニスモというチームは全力で走っている、戦っている、ということが観ている方々に伝わるようなレースをします。ですから“捨てレース”はしないし、新品タイヤ履かせてベストラップ狙うようなレースはしません。ドライバーだけでなくチーム全体が、プロフェッショナルとして、いつも全力で走り、戦う。それが皆さんに伝わる。そう考えています。もちろん、その結果として必ず勝つとは限りません。しかしいつでも、どんな状況でも、トップ争いができるようなレースをする。これを私個人のコミットメント、皆さんへのお約束にしたいと思います。応援よろしくお願いします!」
飯嶋嘉隆
1977年日産自動車入社。サスペンション設計に携わる。スポーツ車両開発センターに移りグループのリエゾンエンジニアとしてル・マン24時間に参戦。その後はグループAスカイラインGT-R、WRCのパルサーGTI-Rの開発にタッチ。さらに車両実験、シャシー設計、実験部の商品評価責任者を経て、05年ニスモに。