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6月22日(土)〜23日(日)にかけて開催されるニュルブルクリンク24時間レースに向けて、3人のメカニックたちは3月に静岡県の富士スピードウェイで行われたSUPER GT公式テストに参加しました。KONDO RACINGに帯同してNISSAN GT-R NISMO GT3の整備をサポートしながら経験を積み、サーキットでの作業の流れを肌で感じ取ることが目的です。

レーシングカーであるNISSAN GT-R NISMO GT3と、彼らが普段整備している量産車のNISSAN GT-R NISMOでは、その構造は大きく異なっています。もちろん共通するパーツもありますが、室内をはじめエンジンルームのレイアウトや足まわりなどはまるで別物。メカニックたちは最初、普段の整備環境との違いに戸惑う様子も見られましたが、チームの熟練メカニックに指導を受けながら作業をこなしていくうち、タイヤ交換など様々な作業に積極的に取り組んでいくようになりました。特に足まわりのセッティング方法や、使用されるタイヤの管理(温度や内圧、外周の計測)の細かさなど、レーシングカーならではのことに3人とも興味津々。最後には、長年培ってきたテクニカルスタッフとしての対応力を発揮し、効率良く決められた作業をこなすまでになりました。

2日間にわたるチーム帯同を終えた彼らは、それぞれの拠点に戻り各自で本番に向けた勉強やトレーニングを重ねています。24時間レースという極限の状況下で戦うには、強靭な精神力や体力が必要であることは言うまでもありません。また、大きなプレッシャーがかかる作業のなか、100%のパフォーマンスを発揮するためには“休める時には休む”ONとOFFの使い分けも欠かせないものと言えるでしょう。1分1秒を争う、想像を絶する重圧のなかで彼らを支えるのは、日頃の業務で鍛えられた洞察力と、メカニックとしてこれまで積み重ねてきた経験にほかなりません。3人のメカニックたちは過酷な24時間レースを戦い抜き、ひとまわり大きく成長した姿を見せてくれることでしょう。

彼らは6月18日(火)に日本を発ち、20日(木)から始まるフリー走行および予選に向け、ドイツの現地ワークショップで実車に触れながら作業の習熟を行う予定です。「NPCメカニックチャレンジ」の様子は、このウェブサイトのほか随時Instagramでもお届けしてまいりますので、精鋭メカニックたちの戦いぶりにぜひご声援をお願いします。