今年は各ステージの距離が比較的短めだったこともあり、リタイヤ車の少ない大会となった。4輪部門では、大会初の親子参戦となる長谷見昌弘と長男の長谷見智之組バンテックテラノなどのほか、地元モンゴルからロシアンジープが5台エントリーして4輪部門は総勢9台、2輪車26台という内訳である。
ラリーが始まると早速初日から転倒車や2輪の骨折事故など、アクシデントが続出。
しかし、大会出場連続5回めの長谷見選手は落ち着いたドライビングで手堅く首位をキープし、これをロシアンジープ勢が追う格好となる。
フィニッシュ後、長谷見選手は「クルマは全くノートラブルだったが、ロシアンジープの予想以上の頑張りで最後まで気が抜けなかった。息子も少しずつ慣れてきた様子で、来年もチャンスがあればまた、智之と来てみたい」などと述懐。智之選手も「やっと肩の荷が下りた感じ。それにしても父の走りは速い。本気で攻められたら、僕なんかコマ図読むのが間に合わない。改めてプロの凄さが分かった」と長谷見選手の速さに改めて驚嘆した様子だった。