8月12日

第6回ラリーレイドモンゴルのスタートを3日後に控え、首都ウランバートルには 参加選手が続々と集結している。
11日晩に現地入りした長谷見昌弘/長谷見智之組日産テラノチームも12日には運送業者から車両を引き取り、明日の車検に向けて最後の調整を行った。

平均標高1545mという高原国のモンゴルは夏とはいえ、気温はひなたでも25度程度。湿度も低いため、東京とは別世界のように過ごしやすい。

スタートセレモニーの行われる市内チンギスハーンホテルの地下駐車場では、ラリーに同行するニスモのメカニック2名が下回りの整備を行い、助手席では、今回初めて長谷見昌弘選手のナビゲーターを務める長男の智之選手が黙々とナビゲーション機材を点検。
長谷見選手は心配そうに時折口を出すといった具合で、なごやかな雰囲気とはいえ、初の親子参戦チームのモチベーションは少しづつ高まっている様子だ。

◇長谷見昌弘
「親子参戦は子供には迷惑だろうけど、親としては(いつかはやってみたいという)気持ちがあってね。去年、智之をバイクで出場させたのは、そういう狙いもあったわけ。だからとっても楽しみにしてるし、半面、こいつのために分かれ道ではゆっくり走らなくちゃいけないなとか覚悟もしてる。
まあ、競技になると他人同士でも言い合いになる場面があるくらいだから、実際なにかあったら俺ががーっと言っちゃうんだろうけどね。この参戦は今年一杯でGT選手権は降りるけど、ドライバーとしてはまだまだやるぞっていう意思表示でもあるわけ。帰ったら翌日鈴鹿に移動して鈴鹿1000キロでマクラーレンF1GTRのステアリング握るとかね。だから頑張って優勝したい。プライベートばかりのこのラリーでニスモのメカニックまで来てもらっての体制は逆にプレッシャーもあるんだよ。でもおかげでクルマも良く仕上がってるし、準備は万端。かな」。

◇長谷見智之
「まあ、出るのが決まってから時間がなくて、(ナビゲーター機器の)GPSとかも全く触る時間がなかった。親父は初日最初のリエゾン(移動区間)で慣れろとかいってますけど、競技中じゃなくても普段からおっかない親父なんで、僕としては今プレッシャーで一杯。やらなくちゃいけないことも一杯あるし、結構タイヘンです。これなら自分でオートバイで出場したほうがよっぽど気が楽。バイクはわかんなくなったら止まればいいんですけど、一生懸命走ってる親父に止まってって言うのは勇気いりますからね」。

普段はハセミモータースポーツで営業担当を務める智之さんにとっては大変な8日間となりそうだ。

次の現地レポートは22日以降掲載予定です。お楽しみに!