日産は今年4駆誕生50周年を迎える。ドスード・ニッサンモータースポーツは、この功績を2001年パリ・ダカールラリーですばらしいパフォーマンスを見せることで祝おうとしている。
日産のオフロード車の歴史は、自衛隊の需要に応えた初代パトロール(サファリ)から始まった。当時、戦後の日本でよく見られた荒れた土地での作業、急な傾斜、悪路や轍などに対処出来る車が必要とされていた。年月を経て、技術革新が進み、モデルチェンジも行われたが、パトロールの伝統である信頼性と技術力は受け継がれた。パトロールは今や最も頑丈で贅沢な4×4車両となったのだ。
パトロールはテラノにも影響をもたらした。ラリーに出ることによって、日産はメカニカルコンポーネントをその限界までテストするすばらしい手段を得たのだった。日産が、市販車に近いメカニカルコンポーネントの正確なフィードバックが出来るT1及びT2クラスで競技をするというポリシーを長年持っていたことは、偶然ではない。
この50年間に渡って得た経験により、日産は4輪駆動車開発の先端を走ってきた。この経験と知識は日産を未来へ導き、またドスード・ニッサンモータースポーツの2001年パリ・ダカールラリー参加に大いに役立つのである。