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■オフロード50周年に、ドスード・ニッサンモータースポーツはパリダカ優勝を狙う

元旦の夜明け直後に始まる第23回パリ・ダカールラリーで、ドスード・ニッサンモータースポーツは総合での表彰台とT1マラソンクラスの勝利を目指している。目の前にあるのは21日間に渡る過酷なルート。フランスとスペインを越えて、北アフリカへ。ニッサンのワークス車両4台は、1月4日、モロッコを皮切りに北アフリカでの本格的な競争を始める。

ルートはその後南に向かい、モロッコの山々を抜け、モーリタニアの油断ならない砂地を越え、マリのサバンナへ、そして1月21日にはセネガルのダカールにあるピンクレイクのゴールへと続く。


今年ドスード・ニッサンモータースポーツは、3.5リッターのニッサンテラノ2台をT2クラスに、(ほぼ標準車の)テラノのペアをT1カテゴリーに、合計4台の車両を出場させる。過去6回ダカールを制した伝説的なステファン・ペテランセルが電撃的にドライバー契約を結び、T1バージョンのテラノをドライブすることになったため、チームは車両の製作にもやる気がみなぎっていた。

フランスのメディアではピーターと呼ばれるペテランセル(Peterhansel)は2輪と4輪の両方でダカールの伝説となっているドライバーで、過酷なラリーの6度の覇者である。ペテランセルは91年から98年にかけて、ワークスのヤマハ(2輪)でイベントを独占した。勝てなかったのは94年と96年だけだった。今では2輪から4輪に転向している。ペテランセルは過去にもニッサン車に乗ったことがあり、去年のパリ・ダカール・カイロラリーでは、メガ・スペシャルで総合2位に入賞した。ペテランセルのコ・ドライバーはウィリー・アルカラスで、彼はポルトガル人ドライバーのカルロス・ソーサと共にクロスカントリーラリーに何度となく取り組んできた。

ドスード・ニッサンモータースポーツのテラノは一年かけてテストと開発が行われており、ドライバーラインアップも出場エントラントの中でおそらく最強だろう。 日産初のダカール表彰台の願いとニッサンパトロール(サファリ)50周年のお祝いを実現できるのは、ドスードのカードの1枚であるベルギー人、グレゴワール・デメビウスとフランス人チームメイトのティエリー・ドラベルニュだろう。


FIAワールドグループNラリーチャンピオンに3度輝いたデメビウスはアラン・ゲエネックと組みニッサン・バストスレーシングの車両に乗る。昨年のパリ・ダカール・カイロラリーで、リビアでの事故で重症を負ったものの、デメビウスは今ではすっかり回復し、3度目のダカールによりパワフルなテラノで出場する。デメビウスと新しいパートナーのゲエネックは10月に行われたエジプトラリーに参加し、共にチュニジアでテストを行った。二人とも新車のパフォーマンスに喜んでおり、デメビウスは「今年はダカールトップのチャンスがある」と考えている。

「第一の目的は完全に回復したことを自分自身に証明することだ。」とデメビウス。「これまでのところ順調で、今では自信を持っている。車はすばらしい出来だ。僕らは新しいパッド入りのシートを試すんだが、それは腰部を支えて、突然の揺れや落下による脊髄の怪我を防ぐために特別に開発されたものなんだ。」デメビウスの2000年の怪我の原因と同様の事故である。

パリジャンのティエリー・ドラベルニュは昨年3リッターテラノで8位に入賞したが、彼とフランス人コ・ドライバー、ジャッキー・デュボワは、今回は自分たちも表彰台に手が届くと期待している。T2テラノのサスペンションには改良が施され、エンジンはよりパワフルになり、ドラベルニュはとても満足している。

この車は前回トップ6のタイムを数回出してポテンシャルを示した。でもチームはステージ勝利とトップ5入りが現実的なゴールだと考えており、三菱のワークス車に匹敵する以上だと自信をもっている。

フランス人のジェローム・リビエールは昨年17位でゴールし、今年は2台目のテラノをペテランセルと同じT1クラスでドライブする。リヨンに住むこのドライバーは2000年のT1セクションで勝っており、エール・フランスのパイロットであるパトリック・フルティックを再びコ・ドライバーに起用している。

チーム・ドスードはさらに5台のプライベーターをサポートしている。T2クラスのテラノ3台とT3のパトロールGR2台である。そのドライバーには、元グランプリレーサーのアンリ・ペスカロロと砂漠のスター、ローラン・ブルニョンも含まれる。そして、ジャッキー・ブルガン(パトロールGR)、ジャンイブ・ポワッソノー(パトロールGR)、ジャンフランソワーズ・ギノーが、ドスードチームの支援ドライバーである。

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Du lundi 1er janvier au dimanche 21 janvier 2001.