2015年2月にオーストラリアで行われた「バサースト12時間レース」。
レースが行われるマウントパノラマサーキットは、公道を封鎖した1周6.213kmの特設コース。アップダウンが激しくコース幅が狭いため、一瞬もミスがリタイアにつながるサーキットとして知られています。
レースは、早朝5時50分にスタート。予選3位の好位置につけたNISSAN GT-R NISMO GT3は、ロケットスタートを決めて2位に進出。そのまま快調に2位のまま2スティントを完了し、114周目にはついに首位に。
しかし、アクシデントが多発するこのレースでは、ピットインとセーフティカーラップのたびにレースリーダーがめまぐるしく交代し、残り1時間となった、午後4時50分の時点でNISMO GT3は3位でした。
その後はアクシデントでセーフティカーラップが続き、残り時間わずか4分強の時点でようやくレース再開。その瞬間、3位のNISMO GT3がリスタートに成功し、ファーストコーナーからマウンテンストレートで一気に前2台を抜き去ってトップでゴールしました。レースは269周、約1671kmを走破し、トップと3位までの差はわずかに2.8秒。GT-Rがバサーストで優勝するのは、1992年のR32スカイラインGT-R以来23年ぶりのことでした。