
今回の23号車が展開した今回のレース結果は、合格点どころか点数すらもらえないものだと思います。実際、ポイントも逃してしまいました。ただ、とにかく本山さんのトップ集団に負けない速さで諦めずに走り続ける姿は、私たちチーム員にとってはせめてもの救いでした。
レースの敗因は決してひとつではありません。それがマシンのトラブルによることもあれば、ヒューマンエラーであることもあります。今回は予選でもっと前に行けるマシンであれば、また36号車との差が詰まる前にピットインすれば、マイケルもあせらずにピットインの周を走ることができたかもしれません。だからこの惨敗はチーム全体の責任であり、誰か1人の責任であるということはないと思います。
ただ、みんなが手を抜くことはせず必死で頑張っている姿を私は見ているので、とても複雑な思いです。それに、きっと私以上にエンジニア、メカニックそしてドライバーは悔しい思いをしていると思います。
また、マイケルもレースウィークでマシンがうまく決まらないつらい状況の中、それまでベストなパフォーマンスをしてくれていたし、レース後チーム員みんなに謝っていました。それにこのミスにおいては、一番本人が自分自身を許してあげられないのかもしれません。
そして、同じく苦しいシーズンを送ってきた12号車が今シーズン初優勝!
皆さんもご存知のとおり、菅生で12号車が23号車に接触し、2台がレース開始直後にリタイアするという、してはならないことが起こりました。
実は私は菅生のレース後、N-FORCEでJPとゆっくり話をしました。JPはその時点では自分に責任はないと感じているようでしたが、私自身はその事故における彼がどうステアリングを回したか、どうブレーキを踏んだかどうかなどは、もう関係がないと思っていました。