しかし、それまでかなりプッシュして頑張ってくれた分タイヤが少し厳しい状態で後ろを走る36号車に詰め寄られる形となり、30周目にピットインし本山さんにステアリングをつなげました。そのピットインで36号車に抜かれましたが、5位という位置。充分表彰台を狙える位置にいました。
しかし、そのインラップ、マイケルは黄旗区間においてGT300クラスのマシンをパスしてしまい、10秒間のペナルティストップにより、23号車は大きく順位を落とすことになりました。ピットにいる私たちはその瞬間呆然とし、私はレースを諦めてしまう思いになりました。
そのとき、エンジニアの吉田さんが「まだレースは長いから頑張りましょう」と本山さんに無線で声をかけ、それを聞いた私は自分がそういう思いに一瞬でもかられたことを反省しました。そして本山さんはとにかく1ポイントでも獲得する為に、残りレース半分、ずっとプッシュし続けてくれました。結果、ポイント圏内10位まで追い上げてくれましたが、最後の最後でガス欠症状により11位。