
本山さんが担当したセカンドスティントは、大雨が降ると予想し、他のマシンが浅溝で走る中、今度はうちが深溝で走るという状態になりました。結果的にはその作戦は裏目に出てしまい、ファーストスティントで作ったギャップを縮めるどころか、他の浅溝を付けたマシンに次々に抜かれてしまいました。しかし、本山さんは最低ラップ周30ラップをクリアしなくてはいけないので、途中SCが入りはしましたが、かなり我慢の走行をしたことになります。
そしてベンちゃんのラストスティントでは浅溝をチョイスし、32号車への接触によるドライブスルーペナルティを受けることにはなりましたが、最後の最後までプッシュし、それを挽回する以上の走りを見せてくれ、4位まで順位を上げてチェッカーを受けてくれました。
ベンちゃんをマシンまで迎えに行ったときに「ベンちゃんは本当にすばらしい仕事をしたよ」と言うと、そんなことはないといった感じで首をかしげ、「最低でも表彰台だと思ってレースに臨んだのに、結局何もない」と言っていました。