量産車と比較して全長で20mm長くなり、全幅で172mmもワイドになり、さらに車高は333mmも低くなった。ワイド&ローなフォルムは日産自動車のデザイン部門によるもので、量産車のイメージを残しつつよりスポーティで戦闘的なスタイリングを実現している。
「NISSAN LEAF NISMO RC」の車体は大きく分けると、カウル、モノコック、そしてリアサブフレームの3つに分けられる。前後のカーボン製カウルは簡単に取り外すことができ、パワートレインを積んだリアサブフレームも取り外すことができるようになっている。モノコックおよびカウルは東レ株式会社からカーボンマテリアルに関する支援を受け製作された。中には6点式のロールバーを組み込み、さらにモノコック前部にはフロントサスペンション、パワートレイン冷却用のラジエターを取りつけた。
コクピットは非常にシンプルに仕上がっており、ステアリング(左ハンドルのみ)、アクセルペダル、ブレーキペダル、フットレスト、さらにいくつかの計器類と安全装備として消火器が置かれているだけ。コクピット後方は大型のバッテリーユニットをすっぽりと格納するスペースとなる。
リアのサブフレームにはサスペンション、EVパワートレイン(モーター、インバーター)、リアウィングの大型ステーが装着されている。つまりこの車両は前輪駆動方式の量産車と異なり、ミッドシップの後輪駆動ということだ。

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