サスペンション
リヤはベース車両と同じマルチリンク式を踏襲。「オリジナル位置から半径20mmの範囲」という規則の範囲内でアームのボディ側取り付け点を変更した。レース車両のサスペンション形式は、構成がシンプルなダブルウィッシュボーン式が一般的。マルチリンク式を採用することは稀で、そのため、設計に苦労を重ねた。

ベース車両はアームの一部にアルミ合金を採用するが、FIA GT1車両のサスペンションアームはすべて強度の高いクロモリ鋼(スチール合金の一種)製。アップライトもクロモリ鋼製で、カーボンディスク&パッド冷却用のホールを備える。サブフレームもクロモリ鋼製だ。規則により、ベース車両の物より軽くしてはいけない決まりになっている。
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