「380RS-C」は、コンペティション(競争)というネーミングからも“戦うZ”として生まれてきたST-1クラスのレーシングZ。エンジンは、従来のVQ35DEエンジンから新開発のVQ35HRに変更。さらにストロークを7mm延長して、排気量は3,798ccとした。
さらにエンジンパーツや吸排気系にチューニングを施しパワー、トルクともに性能アップ。ポルシェ911 GT3やBMW Z4クーペなどのライバル勢と勝負できるものとしている。
そのパワーを路面に伝える駆動系は、6速クロスレシオトランスミッション、強化クラッチ(スーパーカッパーミックス)、メカニカルL.S.D(GT L.S.D.)を採用。フロントブレーキには、Brembo社製6ピストンキャリパーと外径380mmの大型ローターを装備した。
ボディにはJAF公認のロールケージが張り巡らされ、カーボンファイバーやポリカーボネートなどの素材を使って軽量化を図り、昨年の先行モデルより軽くなった。さらにバケットシート、燃料タンク、エアジャッキも装備しており、購入後すぐにレース参戦を可能にしている。もちろんエンジンのオーバーホールなどはニスモが有償サポートする。
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この「380RS-C」はS耐をメインターゲットとしているが、もちろんその他のプロダクションカーレースへの参戦も考慮した設計&造りとしている。
主要スペック |
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全長 [mm] |
4,420 |
全幅 [mm] |
1,840 |
全高 [mm] |
1,305 |
車両重量 [kg] |
1,260 |
エンジン形式 |
VQ35HR |
排気量 [cc] |
3,798 |
最大出力 [ps] |
400/7,500rpm |
最大トルク [kgf/m] |
43/5,200rpm |
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ST-3クラスに参戦するZは、04年1〜2月に発売された期間限定モデル「Type E」をベースにしたロングノーズ&テールモデルで特認車両。基本的にはノーマルのZをベースにType Eのディメンションに合致したエアロパーツを装着。リアウィンドウはアクリルとなっている。 |
主要スペック |
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全長 [mm] |
4,625 |
全幅 [mm] |
1,840 |
全高 [mm] |
1,265 |
車両重量 [kg] |
1,180以上 |
エンジン形式 |
VQ35DE |
排気量 [cc] |
3,498 |
最大出力 [ps] |
280以上/6,800rpm |
最大トルク [kgf/m] |
37以上/5,200rpm |
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