SUPER TAIKYU 2007
Outline レース概要
概要
スーパー耐久シリーズは、スカイラインGT-R(R32)の登場と共に始まった。90年に行われたプロダクションカーによる耐久イベントをシリーズ化して、91年に「N1耐久ラウンドシリーズ(N耐)」がスタート。改造範囲が狭く市販車に最も近いN1車両による耐久レースイベントとして、育ってきた。

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91年は排気量によって4つのクラスに区分され全6戦で争われたN耐は、イベントによっては80台以上ものエントリーを集め、GT-Rの参加も10台を超えたり、燃費に勝るシビックがGT-Rの間に割って上位入賞するなど、意外なバトルにファンの人気を集めた。

96年からはレース経費を抑えるために、N1規定では認められないオイルクーラーの追加などが認められ、名称も「スーパーN1耐久シリーズ」に。そして98年からは「スーパー耐久シリーズ(S耐)」となった。

現在は排気量、駆動方式の違いなどにより5つのクラスに区分され、全国7つのサーキットを転戦している。なお、競技規定をフレキシブルにしたり変更をスムーズに反映させるため独自のスタンスを取っており、JAFの「全日本選手権」タイトルはついていない。
車両
JAF登録された車両、もしくは特別に認められた車両をベースにしたレーシングカーが参加できる。またS耐基本的な車両規定はプロダクションカー(N1)に近いが、大型燃料タンク&クイックチャージャー、エアロパーツの装着はOK。タイヤはレーシングスリックが使用できる。クラス区分の基本的な規定と今年の参戦予想車両は以下のようになっている。
クラス区分 車両規定 参戦予想車両
ST-1クラス 排気量3501cc〜 ポルシェ911 GT3、日産フェアレディZ(380RS-C)、BMW Z4クーペ
ST-2クラス 排気量2001〜3500cc / 4WD 三菱ランサー、スバル・インプレッサ
ST-3クラス 排気量2001〜3500cc / 2WD 日産フェアレディZ、ホンダNSX、マツダRX-7、BMW M3
ST-4クラス 排気量〜2000cc ホンダ・インテグラ、ホンダ・シビック
ST-Sportクラス 排気量〜2200cc / 2座席スポーツカー ホンダS2000、ロータス・エクシージ、 マツダ・ロードスター
レース
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耐久レースなので、ひとつのイベントのレース距離は最短で500km、最長は24時間。参加台数は毎戦30〜50台を集め、マシンバラエティも豊か。予選落ちがある場合もある。車両によっては燃費の差がピット作業の回数に影響することもあり、速い車両が有利とは限らない。燃費、ピット作業、ドライバーのスキルなどさまざまな要素が複雑に絡むレースシリーズだ。また雨天時には4WDが総合トップを走行したり、タイヤメーカーによってはウェットコンディションでのタイヤ性能差が出るなど、耐久レースならではの面白みもある。ドライバーは2人の場合が多いが、レースによっては3〜4人が交代することもある。

07年シリーズの変更点
ST-Sportクラスの排気量上限が2,000ccから2,200ccに引き上げられた。またクラスの成立は4台以上となり、もしクラスが成立しない場合は、上のクラスに編入(ST4→3、3→2、2→1)されることになった。
予選、各クラスでポールポジションを獲得すると3点が与えられるようになった。第4戦(十勝24時間)の他、終盤の第6戦(SUGO)、第7戦(もてぎ)にもボーナスポイントが与えられることになった。
最短レース距離は従来400km(仙台、岡山)だったが、これが500km(又は4時間)に延長された。
独特の雰囲気
S耐最大の特徴は、その独特の親近感だろう。車両は市販されるエアロパーツやカラーリングこそ派手だが、スタイリングは市販車に近くて身近。さらに車両はスポーツカーからセダンまでとバラエティ豊かだ。ドライバーはワンメイクレース出身のアマチュアから全日本のトップクラスのプロまで幅広い。S耐は国内レースの位置づけとしては、各サーキットで行われているワンメイクレース出身者のステップアップカテゴリーで、ここでタイヤの使い方や耐久レースの戦い方を学んでGTレースへ進んだ選手も多い。また、自分のスキルアップのためにフォーミュラやGTと掛け持ちで出場している選手もいる。

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予選日・決勝日とも、お昼ごろに行われるピットウォークでは、各チームの車両を近くで見ることができ、ドライバーやレースクイーンとも接近できる。多くのチームが、ドライバーのサイン会、じゃんけん大会など趣向を凝らしており、応援用の旗やグッズをゲットすることもできる。
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フェアレディZ Version NISMO Type 380RS-Competition