NISMO 総合パーツカタログ ~ NISMO PARTS CATALOGUE ~

LSD INFORMATION/LSD補足情報

ネームプレート(エンジンプレート内)に記載のトランスアクスル記号の説明です。
日産車のエンジンルーム内にあるネームプレートの記載内容中、トランスアクスル記号とDiff型式の関係は下記のようになります。

■ ファイナルドライブ型式表示

Diff 型式記号表

型式記号 Diff 型式 パーツ情報
HA H150
HB H150A
HC H165B
HD H190(AL)
HE H190(ML) 鋳鉄キャリア
HF H190A(ML) 強化型注1)
HG H233B
型式記号 Diff 型式 パーツ情報
RA R160
RB R180
RC R200、R200V、R200Z、
R200H、R205、R205V
注2)
RD R230V Z32 VG30DETT
CA C200、C200A
CB C216

注1)サイドギアとピニオンメイトが強化されている。サイドギアスプラインφ39×29Tのみ、H190(HEタイプ)と互換性あり。
注2)R200V、R205V・・・・・ビスカスL.S.D.付、R200Z・・・・・アクティブL.S.D.付、R200H・・・・・ヘリカルL.S.D.付

【NISMO L.S.D.装着上の注意】

  • ①L.S.D.は必ずその車種に適合するものを装着してください。
  • ②現車のエンジンやトランスアクスルが変更されていないか、必ずご確認の上ご注文ください。
  • ③原則として、装着時に特別な加工は必要ありません(JAFナンバー付車両、N1レース車両規定適合)。
  • ④注記のある場合を除き、リングギアボルトおよびサイドフランジは標準装着の日産純正部品をご使用ください。
  • ⑤L.S.D.を装着の際には、リングギアボルト、サイドベアリング、オイルシール、ガスケット等を新品に交換することをお勧めします。装着キットが付属されているL.S.D.の場合は、そちらをご利用ください。
  • ⑥L.S.D.装着後は、コーナリング特性が大きく変化しますのでご注意ください。
  • ⑦L.S.D.内部の各部品、各プレート類に良好な"あたり"をつけるため、装着後、500~600km程度市街地もしくはワインディングロード(ナンバー付車の場合)を無理のない程度の速度で走行し、"慣らし"を行ってください。また、"慣らし"終了後は必ずデフオイルを交換してください(最低でも200~300kmは行ってください)。
  • ⑧NISMO L.S.D.はイニシャルトルクが高めに設定されている(ロック率が高い)ため、μが高い路面での通常のコーナーリング時には駆動輪の引きずり音やデファレンシャル内部のチャタリング音が発生します。これらの異音防止や各プレート類の劣化防止には、NISMO COMPETITION OIL type 2189E(75W140)(リヤL.S.D.用品番:KLD75-RS421)をご使用ください。
  • ⑨各プレート類が磨耗してL.S.D.機能が劣化した場合は、劣化したプレートをオーバーホール用ディスクキットなどで新品に交換して標準のイニシャルトルクに調整してください。ただし、デフケース、プレッシャーリングの磨耗により、標準のイニシャルトルクに調整できない場合もあります。
  • ⑩イニシャルトルクを標準値より大幅アップすると、パワートレーン系部品の破損やハンドリングの悪化につながるため、一般公道を主に走行する車両は標準のイニシャルトルクにてご使用ください。