

2012.11.29
FSWサーキットレクチャー withニスモ大森ファクトリー
〜 ビギナーから楽しめる講師付き走行会のススメ
皆さん、こんにちは。フロントの兼平です。
富士スピードウェイさんとのコラボレーションサーキット走行イベント、「FSWサーキットレクチャー with ニスモ大森ファクトリー」を開催したので、その模様をレポートします。
先日のジムカーナ練習とはうって変わり、当日は快晴! 実に40台の参加車両が集結しました。その内、2台が女性ドライバーです。「初めてのサーキット走行」という方も4名いらっしゃいました。
受付終了後、早速、座学講習の始まりです。
まずは、「FSW走行が始めて」という方を対象に、コースインやピットインの仕方、ポスト位置、走行中のルール、フラッグ、車両トラブル時の対応方法などFSWのローカルルールを含めた説明を行ないます。


続けて、参加者全員による座学講習。講師は、荒聖治Drと藤井誠暢Drです。
まずは、「サーキット走行で一番大切なことは『一日思いっきり楽しんで、自走で帰ること』」という事を確認。その上で、自走で帰るために必要な注意点や、上手にサーキットを走るためのコツ、メリハリのある走り方、クリップの取り方などを解説。
冗談を交えながらの二人の息のあったやりとりが、会場の雰囲気を和ませます。



続けては、場所を移してジムカーナ走行。
広大なスペースを活用し、「スラローム→コーナー→ストレート→コーナー(ウェット路面)→ストレート→コーナー→ゴール」という特設コースを走行します。


ここでのポイントは、アクセル操作とステアリング操作、さらにはコーナー手前での減速からクリッピングポイントの見極め、そしてアクセルオンのタイミング。つまり、サーキットを走行するために必要なスキルが凝縮されているわけです。




走行を待っている間に車両の周りに人だかり? 覗いてみると藤井Drが安全面に関する臨時解説を行なっていました。荒Drも積極的に参加者に話しかけ、アドバイスや質問に答えています。こうした講師と参加者の距離が近いのは、このイベントの魅力のひとつですね。




ジムカーナ走行では人工的にウェット路面を作り出していたので、「ドライとウェットでの走り方を変える必要性」や「荷重移動の大切さ」などを学んでいただきました。
続けて、ピットに移動して講師ドライブによる同乗走行とマイクロバス乗車によるコース説明。
プロドライバーによる同乗走行、特にFSWでの同乗はなかなか経験できる事ではない上にプロの走りを体感するだけでも多くのことを吸収できるので、このイベントの目玉企画と言えます。




一方、バス乗車によるコース説明では、ゆっくりとコースを周回するので「コースのアップ・ダウン」や「カントの付き方」、「ライン取りの目印」などをゆっくりと観察することができます。バスのステアリングを握るのは、FSWのセーフティーカードライバーです。


昼食を挟んで午後からはいよいよレーシングコース走行です。
まずは、講師ドライブのセーフティーカーを先頭に先導走行を行いコースに慣れていただきます。


その後、フリー走行に突入。最初はスローペースでしたが、徐々にスピードも上がってきました。40台と台数が多いのでダンゴ状態になりがちですが、ちょっとタイミングを外せばと意外なほどクリアな状態で走行可能です。




走行後は恒例!? の臨時講義。
今回はFSW攻略のポイントと言われている、「100R」と「セクター3」にフォーカスし、走り方とライン取りを解説。参加者からは、「『走るときは目線を遠くに』とよく言われますが具体的にはどこを見ていればいいのでしょうか?」といった質問も飛び出し、具体的な目線の説明なども行いました。


たっぷりと攻略ポイントを解説した後は、2本目のフリー走行です。
1本目の走行ではラインがバラバラでしたが、2本目ではある程度、みんな同じようなラインをトレースできています。その結果、明らかにクルマの動きが変わってきた感じです。




2本目の走行も大きなトラブルなく、無事に終了。
みなさんの笑顔が今日のスクールの充実ぶりを物語っています(笑)。
走行リザルトを見ると、ほとんどの方が1本目より2本目でタイプアップされていて、平均すると1秒。スゴい方では5〜7秒ほど速くなっています。これには両講師も驚いていました。




サーキット走行は、「速さ」だけが全てではありません! 安全に楽しく、自分のクルマのパフォーマンスを堪能できることに意味があります。
初心者の方でも安心して参加できるよう、来年もまたFSWさんとのコラボレーション企画を行ないたいと考えているので、お楽しみに!

Reported by 兼平
(OMORI FACTORY)
【当日のPHOTO GALLERY】













