OMORI FACTORY NEWS

2011.9.16
Z34 ATプロジェクト第3弾
〜ATオイルクーラー開発テスト

こんにちは、開発メカニックの落合です。
Z34のATオイルクーラーの開発テストを行ったのでレポートします。

前回のシェイクダウンでATオイルクーラーの必要性を確認したので、今回は試作のATオイルクーラー装着による効果検証が目的です。

ステアリングを握るのは、前回同様、藤井誠暢ドライバー。

Z34 ATプロジェクト第3弾
Z34 ATプロジェクト第3弾
 

当日の天気は雨。朝の時点で気温は24℃で路面温度も24℃。霧雨→霧の繰り返しでしたが、走行時は本降りになることなく、テストを遂行することができました。藤井ドライバーには、走行枠の中でフルに連続周回をしてもらいます。

Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾
Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾
 

今回のテストでは、3種類のコアを試しました。ニスモ開発責任者の安田マネジャー曰く、
「冷却性能だけを重視してATオイルクーラーを装着するのは簡単な話ですが、ATオイルクーラー装着による『AT内の油圧変動』の弊害チェックが今回のテストのポイントです。冷却優先で大型のコアを装着すれば、圧力損失による弊害が予測できますし、ATオイルクーラーをラジエター前に設置することを考慮すると水温への影響も考えなければなりません。
そこで、「コアのサイズ、形状」が異なる数種類をテストして、冷却性能と他への影響をデータ上で確認しながら最適な仕様を決定する必要があるわけです」。

Z34 ATプロジェクト第3弾
Z34 ATプロジェクト第3弾
 

という事で、走行が終わる度に次の走行時間までの間にコアの付け替えを行いました。

Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾
Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾

Z34 ATプロジェクト第3弾
 

時間内でのコア交換作業も無事に終わり、予定していたテストも無事!? に終了。
というのも、雨でコア自体が濡れているため温度が上がりにくく、ドライ時での完全なデータ取りができなかったからです。それでも今回のテストにより仕様の方向性が見えたので、9月25日のZチャレンジには最終仕様に近い試作品にて参戦する予定です。

今後も継続的に開発テストを重ねていきますので、発売をお楽しみに!!

以上、落合でした。

 
OCHIAI

Reported by 落合
(OMORI FACTORY)