- 2015.03.16
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NISSAN GT-RはGT500/GT300両クラスとも仕上がり上々。
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初日の午前中のセッションのみウェットで、その後はドライコンディションとなり、ウェットタイヤを試すこともできたため、収穫は予想以上であった。その午後の#1 GT-Rのベストラップタイムは7番手ながら、トップタイムが#24 D’station ADVAN GT-Rであり、二番手に#12 カルソニックIMPUL GT-Rが並ぶなどGT-R勢は好調を印象付けつけており、NISMOにとっても心強い結果であった。
二日目が日曜日であったため、岡山国際サーキットにはシーズンインが待ちきれない熱心なファンが多数つめかけ、パドックは人で溢れかえっていた。曇り空で走行時間を迎えたこの日だったが、気温が15度前後まで上がったため過ごしやすい天気であった。午前のトップタイムはクインタレッリ駆る#1 GT-Rがあっさりとマーク。午後はほとんどのチームがロングランにあてたため、このタイムが二日目のベストタイムとなった。
[NISMO鈴木豊監督のコメント]
「開幕戦に向けた準備がこのテストの目的でしたが、考えていたメニューはほぼ完全にこなすことができました。ミシュランさんが持ち込んだタイヤで試した結果も良かったので、開幕戦レースが今日より暖かくても逆に温度が上がらなくても対処できるでしょう。今回はどのチームもアタック走行はしていないので、開幕戦の予選がどうなるかは未知ですが、相当速いタイムでの争いになるだろうと思います。レースが待ち遠しいですね」
[#1 GT-Rドライバー、松田次生のコメント]
「午後に20ラップ連続走行を2セット走り、ロングランの感触がとても良かったので開幕戦に向けてとてもポジシティブなフィーリングです。良いデータが取れましたし、準備は万端整ったと言えるでしょう。開幕戦は気負いすぎることなく、冷静に対応すれば好結果が望めると思います」
[#1 GT-Rドライバー、ロニー・クインタレッリのコメント]
「午前のセッションで良いタイムは出ていましたが、レースに向けて大事なロングランで良い結果が得られたのが一番ですね。テストプログラムを全て終了することができたので、とっても良い二日間だったと思います。自信を持ってレースを迎えることができます」
[NDDPレーシング長谷見昌弘監督のコメント]
「テストではトップレベルの速いタイムが出ているけど、大喜びしているわけではありません。新加入の高星は、フレッシュタイヤでなくともコンスタントなタイムで走れるし、全く安心して見られます。スピンもしないし、いいドライバーになると思います。一樹は去年失敗なしで走ってくれました。これは一番大事なこと。今年も安定しているし、このコンビで十分チャンピオンを狙える位置にいると思います。当然狙うのはチャンピオン。そのためには最低ふたつは勝たないと。今回のテストは順調に走れて感触は非常にいいですから、ぜひタイトルを狙っていきます」
[#3 GT-Rドライバー、星野一樹のコメント]
「テストはノートラブルで順調でした。タイムや順位はテストでは気にしていませんが、クルマのフィーリングや仕上がりも良くて、開幕が待ち遠しいという感じです。高星はF3でだいぶ成長しましたね。若いドライバーと組むことでこっちも刺激をもらっています。ただGT300の経験が全然ないわけですから、いろんなアドバイスが必要だと思います。今年のGT-Rはダウンフォースが増し、ブレーキの容量が増えたこともあって、前後バランスが良くなりました。勝てるチャンスは十分にあると思うし、シリーズを狙っていきます」
[#3 GT-Rドライバー、高星明誠のコメント]
「一樹さんには乗り方のアドバイスをもらったり、データを比較しながらドライブのコツを聞いたりしています。いろいろ質問もしながら勉強中です。GT300レースに慣れることが先決ですが、実際にレースを走りながら覚えていくことも多いと思います。特にGT500の抜かれ方とか、経験を積んで学んでいくつもりです。チームが目標としているのがチャンピオンなので、まずは1勝、そしてもう1勝追加しないといけません。全力で頑張ります」
SUPER GT公式テスト