- 2015.02.07
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NISSAN GT-R NISMO GT3は予選総合3位
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この日のニスモアスリートグローバルチームの計画は、早朝に設けられた1時間のプラクティスセッションで予選のセットアップを確認し、午後の全車1時間予選でドライバー三人全員がそれをチェックすること、上位のグリッドを決定する20分間の全GT3車両予選は千代がドライブして上位グリッドを得ること、であった。ソフトタイヤを装着しての全車予選では、三人とも2分5秒後半〜6秒前半で走れることがわかった。
今年のバサースト12時間はFIA GT3車両だけで29台と全体の過半数を占め、昨年より競技レベルが高くなっている。NISSAN GT-R NISMO GT3のライバルは、アウディR8-LMSウルトラ、メルセデスSLS AMG GT3、ランボルギーニ・ガヤルドLP560、フェラーリF458イタリアやポルシェGT3R、アストンマーチン・パンテージ、ベントレー・コンチネンタルGT3など強敵ばかり。そのなか、最終予選でポールポジションを獲得したのはコースレコードを更新した#15アウディR8-LMSウルトラで、0.6秒差で#32ランボルギーニLP600、さらに0.1秒差で#35 GT-Rが続いた。ベストタイムを記録したのち、セッション間際のターン4で千代はスピン。リアパネルにダメージを負いながらもピットまで戻ったところ、コースでは別のアクシデントが発生して赤旗中断。そのまま予選は終了となった。
予選後会見に臨んだ千代は、「クルマはとても良い状態で、ベストタイムが出たあともまだいけるかと、少し欲をかいてしまいました。クルマは直してもらえると思いますが、チームにもまたハードワークを強いてしまうのは大変申し訳ないです。とにかく明日のレースは良い成績で終えたいと思います」と語った。その横でストラウスは、「代役でここまできましたが、役割が果たせて嬉しいです。この素晴らしいコースで走るのは本当にワクワクします。千代はポールを狙ってプッシュしてあの結果となってしまいましたが、明日の朝にはマシンはきっとピカビカになっているはず。レースではベストを尽くします」と話した。「今日も良い一日でした。この週末はどのセッションもトップ5に入れていますから。レースでもきっとクルマの強さとチームの実力を発揮してくれると思います。レースが楽しみです」と話している。
【田中利和チーム代表のコメント】
「クルマに速さがあることがわかりましたし、ここまでは順調に来ました。ただ、最後にアクシデントでボディにダメージを負ってしまったのは残念です。しかし、メカニックたちが懸命に修復作業をしており、明日朝のスタートまでには直る予定です。レースではともかく最後まできっちり走るつもりです。そうすれば、結果はついてくると思います」
バサースト12時間レース2015 予選