- 2015.01.20
-
2015年バサースト12時間レースの日産ドライバーラインアップを決定
-
- ニスモアスリートグローバルチーム、オーストラリアで行われるバサースト12時間レースに再び挑戦 - ニスモアスリートのアレックス・バンコム、千代勝正、ウォルクガング・ライプが再びチームメイトに - NISSAN GT-R NISMO GT3は、相性の良い「マウントパノラマ」でGT3勢に挑む
ニスモアスリートグローバルチームは、オーストラリアのマウントパノラマサーキットで開催される2015年バサースト12時間レース(2月6日〜2月8日)に#35 NISSAN GT-R NISMO GT3 で今年も挑戦します。ドライバーは、昨年も出場したアレックス・バンコム、千代勝正、ウォルフガング・ライプの3名です。本レースは、日産の2015年モータースポーツプログラムにおいて最初のビッグイベントとなり、チームは昨年同レースで見せたポテンシャルとスピードを再現すべく、準備を進めています。
昨年のNISSAN GT-Rでのバサースト12時間参戦は、マーク・スカイフとジム・リチャードが1991年と92年のバサースト1000に連続優勝して以来、22年ぶりのファクトリーエントリーでした。ニスモアスリートグローバルチームとGT-Rはバサースト12時間初挑戦にもかかわらず、イベントを通じて実力とスピードを発揮し、予選で5番手につけました。しかし、59周目にマクフィラミーパークで発生したアクシデントでマシンは深刻なダメージを受け、残念ながら3時間でレースから撤退しています。
バンコムは、日産のGT3プログラムに最も長く貢献しているニスモアスリートで、ニッサンGTアカデミーのトレーナーも担当しています。オーストラリアのV8スーパーカーチームから昨年秋のバサースト1000に出場しているため、この12ヶ月で3度目のバサーストチャレンジとなります。
千代は、昨年はニスモグローバルドライバーエクスチェンジプログラムでヨーロッパをベースとしたブランパン耐久シリーズにニッサンGTアカデミー・チームRJNからシリーズ参戦を果たしており、多くの経験を積んで再びマウントパノラマサーキットに戻ってきます。また、ニュルブルクリンク24時間レース、スパ24時間、バサースト12時間やマカオGTカップなど主要なGTレースにNISSAN GT-R NISMO GT3で出場。2011年には日本のフォーミュラ3 Nクラスタイトルを獲得しており、日産の若手急成長株ドライバーのひとりとなっています。
2012年のニッサンGTアカデミー・ヨーロッパの勝者であるライプは、今年レースキャリア3年目を迎え、日産の「ゲーマー転身レーサー」の最も輝く成功例の1人となっています。3年前までモータースポーツ経験ゼロだったにもかかわらず、ベルギー出身のライプの経歴にはルマン初の電気だけでの周回や、ホームサーキットであるスパ・フランコルシャンで開催された英国GT選手権で2位に入ったことも記されています。
2015年バサースト12時間レースは、2015年2月6日〜8日にマウントパノラマサーキットで開催されます。是非、現地からお送りするNSIMO TV(www.NISMO.tv)の動画コンテンツをチェックし、日産モータースポーツのフェイスブック(https://www.facebook.com/NissanMS)をフォローしてください。
アレックス・バンコム
バサーストに戻るのは大変楽しみです。あそこではやり残した仕事がありますし、昨年はNISSAN GT-R NISMO GT3の本来のポテンシャルを魅せきれていないからです。このサーキットは、他に例のない、単純に素晴らしいコースです。昨年V8スーパーカーでもドライブする経験をさせてもらいましたので、今回は準備ができています 。だから、レースが待ちきれない思いですし、GT-Rが得意とする流れるようなコーナーと長いストレートが特に楽しみです。マウントパノラマの雰囲気は素晴らしく、僕が知る中で最も熱狂的なファンで沸き返ります。昨年良いパフォーマンスを発揮しているので、期待感はかなり高いです。ポディウムに上がれるといいですね。
千代勝正
去年は、僕のスティントで起きたアクシデントで初めてのバサースト12時間がスタートから数時間後に終わってしまったので、また挑戦出来て本当に嬉しいです。チームに申し訳なく思いましたし、だからこそ、リベンジを果たしたいと思います。今年は初挑戦ではなく、また一年かけて多くを学んできたので、昨年と違って自信があります。チームメイトのアレックスとウルフィは非常に頼もしく、チームを組むには最高のパートナーですし、ニスモアスリートグローバルチームは非常にプロフェッショナルであり信頼できるチームです。スケジュールの関係で今年はリックがチームに加われないのが、唯一残念ですね。このレースは、毎年アクシデントが多発しますので、最も難しいレースのひとつだと思います。最後まで何が起こるかわかりませんので常に慎重にドライブする必要がありますし、カンガルーの飛び出しにも気をつけなければなりません。ファンの皆さんのためにも、チーム一丸となって最後までベストを尽くします。
ウォルフガング・ライプ
マウントパノラマサーキットは、僕にとっては最も素晴らしいレースコースのひとつです。精神的にも非常に厳しく、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェと同じくらい難しいと思います。どちらも経験しましたが、バサーストは短いものの、チャレンジのしがいがあります。ヨーロッパ人として、バサーストでレースをすることは得難い経験だと思いますし、アレックスと千代と組んで、2年連続で出場することはまさに特権です。僕たちは連携のとれたラインアップなので、スタートから全員がハードにプッシュしていけると思います。コースの特徴もそうですが、多数のトラフィックを処理しなければならないので、間違いなくタフなレースです。しかし、昨年クラッシュが起きた時僕たちはトップ5で走っており、今年は最低でもそれ以上を目指せると思いますので、ポディウムを狙います。12時間レースが11時間経過した時点で、僕たちがどこにいられるか楽しみです。
ダレン・コックス(グローバルヘッド、ニスモブランド、 マーケティング&セールス)
私たちがマウントパノラマでやり残したことがあるのは事実です。私たちはこの歴史的なイベントで好成績を望んでおり、高い次元でそれを確実にできる人材のいる素晴らしいチームを持ち合わせています。アレックス、千代、そしてウルフィにバサースト再挑戦のチャンスを与えることは、私たちにとってとても重要です。彼らは力を合わせて、きっとGT-Rのベストを引き出してくれるでしょう。
田中利和(ニスモアスリートグローバルチーム監督・ニスモCVP)
今年は2度目の挑戦となりますので、チームもドライバーも昨年の経験を活かして上位入賞を目指します。千代は昨年欧州で修業を積み、ウルフィ-はSUPER GTにも出場、アレックスもブランパン耐久シリーズやV8スーパーカーで活躍しました。3人の成長ぶりをバサーストで見せてほしいと思います。クルマのポテンシャルは昨年実証済みですので、今年は最後まで走りぬき、いいレースをお見せします。FacebookやYou Tubeを通じて、ぜひ応援してください。